美容と睡眠
梅雨にありがち?! 抜け毛、ニオイ、枕の黄ばみも……。髪を濡らしたままで起こるトラブル【睡眠と美容を磨く旬レシピ】
みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。長年の取材経験をもとに“睡眠”にフォーカスした美容、健康にまつわる役立つ情報をお届けします。
今年の梅雨入りは例年に比べて少し早いようです。地域にもよりますが、まだしばらく雨が続き、ジメジメした湿気とむっとした暑さにからだがなかなかついていきません。この梅雨、じつは髪のトラブルも引き起こしやすいことをご存知でしたか? 抜け毛、ニオイ、うねり、広がりなど重なりますから、今の時期こそ髪のお手入れを強化しましょう。
髪、ちゃんと乾かしていますか?
夜、お風呂から上がって水分補給やスキンケアをした後、すぐに髪を乾かしていますか? 以前、ある媒体の企画で読者の方をインタビューしたところ、「ドライヤーをするのが面倒だから自然乾燥」、「気づいたら、乾いているのでしない」という声が多くて驚きました。
長年通っている美容師さんから聞いたのですが、髪を濡れたままにしているのって髪にも地肌にもよくないことばかりなんです。
髪を濡らしたままの状態はデメリットしかない
髪を濡れたままの状態にしておくのは、洗顔後に化粧水をしないで放っておくのと同じぐらいダメージがあります。
大きく分けて3つありまして、まずひとつめが“髪のダメージ”。
髪の摩擦が大きいので髪の表面にあるキューティクルを傷つけてしまい、パサつき、つやがない、きしみ、指通りの悪さなどあらゆるトラブルを誘発します。また、自然乾燥だとキューティクルが開きっぱなしなのでさらにダメージが加速します。
二つめは“頭皮のトラブル”。
頭皮を濡れたままの状態にしておくことで雑菌が繁殖し、かゆみ、ニオイ、フケ、抜け毛などあらゆる原因を引き起こします。
三つ目が“カラーの褪色・パーマがとれやすい”。
これは濡れたままにすることで、髪内部に影響を受けてしまい、浸透したカラー色素が流れ落ちる、髪内部の構造が崩れてしまうそう。
生乾きのまま寝ると枕に雑菌が繁殖?!
髪をしっかり乾かしているかどうかは、ご自分の枕を見ればわかります。
枕カバーが黄ばんでいる、ニオイがする、湿っているならば、生乾きで寝ている可能性があります。
髪に余計な水分が残っていると枕に水分が吸収されて黄ばみの原因にもなりますし、雑菌の温床にもなります。加えて湿気のこもりやすい梅雨の時期ですから、なおさらですね。ニオイに限らず、ダニやカビの原因にもなりかねません。
髪をドライヤーできちんと乾かすのはもちろんですが、今の時期は枕カバーもこまめに取り換えましょう。
ドライヤーは髪の根元から乾かす
では髪をしっかり乾かす方法をご紹介します。
まず、タオルで水気を拭き取ります。バスタオルでもいいですが、髪が早く乾くタオルやターバンなども売っていますからぜひお試しを。
次に髪を熱から保護するための洗い流さないタイプのトリートメントを適量塗布します。
そしていよいよドライヤーの出番。片方の手で髪をかきあげて髪の根元に風があたるようにして乾かします。毛量が多い後頭部からスタートして、サイドに移動しましょう。もし、前髪などにうねりがあるなら先に乾かしておくとうねりが最小限になります。
髪がしっかり乾いていると、触った時にさらっとしていて軽くなります。
仕上げに、冷風に切り替えて髪の温度を下げることで、キューティクルがキュッと閉じて髪にツヤがでます。
実感として髪をきちんと乾かした翌朝は、髪のからまりも寝ぐせも少なくなります。指通りもいいので、朝のスタイリングも時短になり、その分、メイクに時間をかけることもできますからいいことだらけ。ぜひ、今晩からお試しください!
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