美容と睡眠
朝と夜のスキンケアの目的の違いを知って、肌を健やかに【睡眠と美容を磨く旬レシピ】
みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。長年の取材経験をもとに睡眠と美容にまつわる旬な美容情報をお届けしています。朝と夜、1日2回行うスキンケアですが、使うアイテムは同じでも、それぞれ目的が違うのをご存知ですか? 違いがわかることで、肌トラブルを未然に防ぎ、健やかな肌に整えることができます。
夜のスキンケアは日中に受けたダメージを修復する時間
朝のスキンケアは紫外線や花粉、ほこり、乾燥、さらに都心部に住んでいる方は排ガスなど日中に受ける外的刺激から肌を守る役割があります。また、日中はメイクをしますから、メイク崩れをしないように、肌の潤いを逃さず、余分な皮脂の分泌を抑えるなどのケアも必要です。
夜のスキンケアは、日中に受けたダメージを修復する大切な時間です。汚れをやさしく落とし、さらに肌のすみずみまでしっかり栄養を与えて、チャージします。さらに肌を回復するためには、スキンケアだけなく、質の高い睡眠をとることも重要です。
メイクを落とすクレンジングはミルク or クリームに
では、さっそく夜のスキンケアについてお話します。まずは、クレンジングです。気温や湿度が日に日に低下している今の時期は、保湿効果の高いミルクやクリームタイプのクレンジングでメイクを落としましょう。メイク汚れはしっかり落とし、肌に必要な油分や潤いを奪わないことが肝心です。できれば、ダブル洗顔せず1回の洗顔でメイクも肌の汚れも落とすのが理想です。
そして、クレンジング後はすぐに化粧水をたっぷりなじませます。できれば、2、3回重ねてください。このとき、両手で肌を覆うようにハンドプレスをして、水分を角層のすみずみまで届けます。肌が手の平に“ペトッ”と吸い付くような感覚が得られたら、水分が行き渡っているサインです。
乳液とクリーム、両方使う理由は?
美容液は肌悩みに合わせて使いますが、エイジングにしても美白にしても保湿成分がたっぷり入っているものを選んでください。肌のかさつきが気になる頰や目もと、口もとは重ねるといいですね。
次に乳液を重ねます。よく、乳液とクリームの違いについて聞かれますが、乳液は肌を柔らかくする作用があり、クリームは肌に潤いを与えて、水分が逃がさないようにフタをする役割があります。ですから、乳液とクリームはどちらかひとつではなく、できれば両方使うのがいいでしょう。とくに、乾燥がすすむ秋冬は肌がかたくなりやすいですから、乳液で肌を柔軟にすることで、次に使うクリームのすべりがよくなり、浸透力も増します。
クリームを重ね付けして栄養をチャージ
いよいよ最後のクリームです。クリームは肌にのせる前に手の平にのばして温めると肌なじみがぐんとよくなりますよ。塗り方は手の平で肌を包み込むようにやさしくなじませます。こすったり、タッピング(叩き込む)必要はありません。そして、睡眠中の肌により栄養が行き渡るように、クリームは重ね付けしましょう。乳液と同様に、乾きやすい部分を重点的になじませてください。肌が乾燥する部分は、肌トラブルやエイジングのサインが現れやすい部分ですから、重ね付けして栄養をチャージ!
もし、乾燥が気になるようでしたら化粧水の後にシートマスクを1日おきにすると角層にもっと潤いを与えることができます。また、週に1、2回を目安にスクラブで角質ケアをすると、肌のサイクルが整って、よりスキンケア効果を実感できます。
秋冬は乾燥が引き金となって、肌トラブルを起こしやすくなりますから、夜のスキンケアに重点をおいてお手入れをしてくださいね!
美容ライター
夏目 円