美容と睡眠
流行りの角質ケア、夜したほうが効果的⁈【睡眠と美容を磨く旬レシピ】
みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。長年の取材経験をもとに、睡眠と美容にまつわる旬な美容情報をお届けしています。ベタつきがさほど気にならなくなるせいか、秋冬になると角質ケアをお休にしていませんか? しかし、角質ケアは季節に関係なく通年行うことで、肌リズムが整い美肌を育みます。
50代の肌のターンオーバーは約60日~75日
クレンジングや洗顔をしていても、肌がザラザラしていたり、化粧水の浸透がイマイチ、ファンデーションのノリが悪い……、ということはありませんか? それらの原因のひとつが、肌の表面にある角質が溜まっているからです。
本来でしたら古い角質は自然とはがれおちて、約28日周期で新しい細胞へと生まれ変わるのですが(肌のターンオーバー)、肌の調子が悪かったり、加齢によってそのリズムが滞ってしまいます。以前、皮膚科医の先生にお話しを伺ったとき、約60日~75日かかるそうです。それだけスピードが遅くなっているということは、物理的な角質ケアが必要ですね。
アイテムも成分もいろいろ。角質ケアって何?
角質ケアは、洗顔、拭き取り化粧水、美容液、マスクなどいろいろなアイテムがあります。また、成分も種類がありますからご紹介します。
クレイ
クレイ=泥のこと。カオリンやベントナイトなどがメジャーなクレイで、毛穴に詰まった古い角質や毛穴の汚れを吸着してすっきり落とします。ペーストタイプのマスクや洗顔料などが多いです。吸着効果が高いので、乾燥肌の方は注意が必要です。
スクラブ
シュガーやココナッツの実など細かい粒を物理的な刺激で古い角質を落とします。マスクや洗顔料などアイテムも充実しています。肌が敏感な方は粒子の細かい、肌あたりのいいものを選びましょう。
酸
サリチル酸、グリコール酸、乳酸など、肌表面の古い角質をやわらかくして取り除きます。成分や配合率によっては肌に負担がかかることもありますから、肌が敏感な方は注意が必要です。化粧水や美容液に入っていることが多いです。
酵素
パパイン酵素が有名ですが、酵素の力で角質を落とします。汚れだけでなく、くすみにも効果的です。洗顔料に配合されていることが多く、毎日使えるタイプが多いです。
乾燥肌、敏感肌の方は使う前にパッチテスト
肌質や肌の状態によってアイテムや成分は慎重に選びます。とくに肌が敏感な方は刺激となる場合があるので、いきなり顔にせず腕の内側などでパッチテストをしてから。酵素系の洗顔料は敏感肌用が充実しているので、ぜひチェックしてください。
逆に肌が丈夫で角質ケアをすでに試されている方、しっかり落としたいという方は、酸が入っている化粧水や美容液がおすすめです。なかには毎日使えるものもありますから、日々のスキンケアに組み込んでもよさそうです。
毎日できる角質ケア、週1、2回の角質ケアも
よく使う頻度やタイミングを聞かれますが、これは使う化粧品によって異なります。説明書に“週に1、2回”、“毎日使えます”など使用頻度が書いてありますからそれに従ってください。また、朝と夜、どちらがいいかについてですが、これも特段決まっていません。私は酵素入りの洗顔料を朝使うこともありますし、酸が入った美容液を夜に使うこともあります。
ただ、ここでひとつ注意したいのが、角質ケアをいくつも組み込まないこと。アイテムはひとつで十分です。角質が気になるからといって必要以上に角質ケアをしてしまうと、乾燥を招いたり、肌が過敏になることがありますから気を付けてくださいね。
美容ライター
夏目 円