睡眠と子育て
子どもが夜眠くても眠れないのはなぜ? 対処法をご紹介
眠くて機嫌が悪くなっていたり、一向に眠る気配のないお子さんはいませんか?
ママやパパとしては、子どもには早く眠ってほしいものですね。
子どもが眠らないといつまでたっても心身が休まらず、様々な家事や仕事もあって、ついついイライラしてしまいませんか。
子どもが寝る時間になってもなかなかベッドに入らない、眠らない、ふざける、泣くなどの様子が見られるのはなぜなのでしょうか。
子どもはただふざけている訳ではなく、それぞれに様々な理由があるのです。
その理由がわかったら、なかなか眠れない子どもの気持ちが理解でき、対応できたりイライラしなくなったりするかもしれません。
子どもが眠らないのなぜ? どうしていつまでも眠いのに寝ないの?そんなときの心の持ちようと、子どもへの対応をお話しましょう。
子どもがなかなか眠りたがらない理由ベスト5
子どもがなかなか眠れないのはなぜなのでしょうか。日中たっぷり遊び、たっぷり食べ、お風呂に入って全力で過ごしたにもかかわらず、眠らない……。
まだ体力があるのかな?
毎日パワフルな子どもの姿にママやパパが先に眠りたくなるほどでしょう。
ここからは考えられる子どもが眠らない理由ベスト5をお話します。
きっとお心当たりがあるはずでしょう。
1.まだ遊びたい・遊び足りない
少しずつ自我が芽生える年頃や、自立してくる時期、反抗期などは、自分が決めたこと以外したくない、ママやパパの言うことは聞きたくないと思う時期です。
「寝なさい」「寝たくない」
「眠いでしょう」「眠くない」
「明日起きられなくなるよ」「起きれるよ」
と、何を言っても寝ようとしない子どもにイライラも募りますね。
子どもは年齢が小さければ小さいほど「眠る」ということに恐怖を感じると言います。目を閉じママやパパの姿が見えなくなるのは、大変な恐怖なのでしょう。
眠いのに愚図ったり寝たがらない理由の一つとしてあげられます。
また、眠ることに慣れ自立してきた3歳頃からは、体力がつき、まだ遊び足りないと感じていたり、ママやパパと一緒に遊びたい、一緒に起きていたいという気持ちになり、寝たがらないこともあります。
対策①
眠る前に絵本を読んだり、お布団の上で少し遊んであげたり、今日あった出来事について会話する時間を持ってから寝かせてみると、安心したり満足したりし、心が満たされてねむりにつきます。
2.眠る気持ちになれない環境
眠る部屋の環境によっては、うまく寝入ることができない場合もあります。
- 部屋が明るい・電気が付いている
- テレビやラジオ・スマートフォン・ゲーム機の音がする
- 部屋が暑い・寒い
- 布団をかけすぎている
- パジャマの素材やつくりが動きにくい
- 眠る部屋に家族が出入りする
このような状況に当てはまる場合は、眠るのがむずかしいかもしれません。
対策②
- 室温を快適に保つ
- 照明は落とす、または真っ暗にする
- 寝かしつけながらスマートフォンやゲーム機を見ない(ママやパパ)
- 寝具やパジャマは軽く動きやすい素材にする
- 寝かしつける子どもの部屋にはなるべく家族は入らないように気を付ける
子どもの体温は高く、特に眠る前は暑がることが多いものです。寝具のかけすぎや、室温の上げ過ぎに気を付け、暗くして眠る習慣をつけてあげましょう。
常夜灯も付けない方が、熟睡してくれますよ。
3.お風呂上りで体温が高い
お風呂は寝る直前ではなく、1時間以上前に入るようにしましょう。
お風呂に入って体温が高いままだと、暑さでねむることがむずかしくなります。
大人でもお風呂の後にすぐベッドに入っても暑くてなかなか眠れませんね。
子どもも一緒なのです。
対策③
お風呂に入ったら、少し体が涼んだ頃に寝かせましょう。
また、水分補給をしっかりしてあげましょう。
4.お昼寝をし過ぎた(夕方に眠ってしまった)
保育園や幼稚園のお迎えの帰り道、ドライブなどおでかけの帰り道に、車の中で眠ってしまうことがあるかもしれません。
また、夕飯直前で眠ってしまい夜中に起きてしまうこともあるでしょう。
お昼寝をする場合は、昼食後1時間から2時間程度にするようにし、長くならないようにしましょう。お昼寝が長すぎたり、夕方に眠ってしまうと、夜なかなか眠れなくなってしまいます。
対策④
お昼寝は2時間程度で起こし、夕方は寝かせないように気を付けましょう。
お昼寝をしすぎると、夜なかなか眠れず、翌朝はなかなか起きれないというパターンができてしまいます。
5.朝起きるのが遅かった
お休みの前日は、明日お休みだからと夜遅くまで起こしておくことがあるかもしれません。
明日お休みだから少しだけ夜更かししてもいいかな?と起こしておくと、翌朝お昼近くまで起きられないでしょう。
眠りのリズムが崩れてしまうと、夜決まった時間に早く寝られなくなってしまいます。
対策⑤
もしも夜更かしをしても、翌朝は早く起こすようにしましょう。翌日は早起きさせ、お昼寝をすれば、夕方眠ってしまったり、夜眠るのが遅くなることはないでしょう。
子どもが眠っていると大人は楽ですが、結局は夜眠るのが遅くなったり愚図ったりし、大人が大変になります。
早く寝かせるために大切なことは?
早く眠ること、早く起きることがなぜ大切なのでしょうか。
それは、夜眠ることで体内の成長ホルモンが分泌され、心身共に良いからです。おおよそ、眠ってから1時間から2時間のノンレム睡眠で成長ホルモンの分泌が始まります。
おおよそ午後10時から午前2時が分泌のピークと言われています。
おおよそ生後2か月から分泌され、4歳から5歳頃が最も分泌される時期です。
体と心を休め、ストレスを解消します。未就学児の場合、10時間から13時間程度の睡眠が必要と言われています。
この頃の睡眠時間を大切にすることで、心が安定し、学力や知的能力が伸びる土台ができます。
早く眠れる態勢を整えるのは、子どもにはむずかしいことです。小さな頃はパパやママが時間や環境を整え、自立に向かっていく小学校・中学校の頃には睡眠のリズムが整い、学校生活も快適に過ごせるようにしてあげたいですね。
起きる時間・眠る時間は決まった時間にしよう!
子どもは眠いのにもかかわらず、なかなか自分から寝ないことが多いもの。
ママやパパは寝かしつけも大変なお仕事でしょう。
子どもがすんなり夜眠ることができれば、親子共にストレスなく過ごせますね。
また、子どもの心身の発達にも朝早く起こし、夜は早く寝かせることが大切です。
決まった時間に睡眠時間を保てるよう、睡眠環境を整えてあげたいですね。
筆者プロフィール
炭本 まみ