睡眠と子育て

子どもを早寝させるコツは? 習慣付くポイント5つ

子どもが早く寝る習慣がついたら、ママやパパはどんなにか楽だろうと思うことでしょう。
毎日疲れているママやパパも、夜は自分の時間や残った家事を整える時間が欲しいですよね。

なかなか寝付かない子どもを寝かしつけるのは大変な重労働でありストレスが溜まりますね。寝付くまでの時間とママやパパの体をすべて子どもに捧げなくてはならず、子どもに奪われるストレスは大きいでしょう。

実は子どもが早く寝る習慣を付けるのには、ポイントがあるのです。5つのポイントを1週間程度続けるだけで、早く寝る習慣が身につくはず!

子どもが早寝する習慣をつけるコツをご紹介します。

早く眠ることは子どもの心の安定につながる

子どもの脳は睡眠をとり休ませることで成長します。5歳までは夜8時に眠り、そこから11時間以上の睡眠時間を取ることが大切です。

お子さんはどれくらい睡眠時間を保ってあげられているでしょうか。また何時ごろ寝付いているでしょうか。

睡眠リズムを整えることで「セロトニン」というホルモンが輩出され、体の基本的な働きや感情(心)の働きが良くなります。

最近は心に問題を抱える子どもが増えていると言われていますね。
その原因は、いろいろなことが関係しあっていて、その中の1つがセロトニンという神経伝達物質です。

セロトニンは、脳に広く存在していて、食欲、呼吸、睡眠リズムといった人間の基本的な生活に関係する神経と、快や不快感、安心と不安、衝動などの感情の働きにも関係している重要な物質です。

睡眠や生活リズムを整え、毎日同じ生活を繰り返すことで、正常な働きをします。

穏やかな楽しい刺激や睡眠リズムと食事のリズムをつけることは、セロトニン神経を活発に伸ばし、安定した脳を作るのにとても有効です。安定した脳の発達こそが、安定した心の発達につながります。

ただ、生活のリズムを整えることばかり考え、ママやパパがストレスをため込んだり、言う事を聞かないからと子どもを叱ってばかりでは逆効果です。

「努力はするけれど無理はしない」、「楽しい」気分で子どもと過ごすことが、子どもの情緒を豊かにしていきます。

子どもが、少しでも早く支度ができたり、ご飯を沢山食べられたら褒めてください。夜更かしていたお母さん自身がいつもより早くテレビを消して、寝ることができたら自分自身を褒めてください。

楽しい経験や褒められた経験が、不安な気持ちが出てきたときに「大丈夫」という安心感を引き出してくれるのです。乳幼児期の経験が、その後の成長への大事な1歩となります。小さなステップで、長く続けていくことが大切です。

出典:五感の刺激と発達/東京都生涯学習情報

ここからは、具体的な早寝習慣を付けるポイントを5つ、お話しましょう。

早寝習慣を付けるポイント ① 決まった時間に早く起こす

子どもが早く眠らないのは、眠くないからというのが最大の理由です。また、眠る時間が毎日違うことも原因のひとつです。

子どもは5歳までは8時に寝つき、11時間の睡眠時間を保つことが大切とお話したように、8時には眠くなるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

それは、毎日決まった時間に朝早く起きることです。
前夜、どんなに遅くに眠っても朝7時には起こしましょう。

カーテンを開けて明るい陽射しを見せたり、抱いてリビングへ連れていったりすることで目が覚めるはずです。

朝早く起きれば、必ず夜は早く眠くなるので、このリズムをきっちり守りましょう。
もうひとつ、大切なことはお昼寝です。次の章でお話しましょう。

早寝習慣を付けるポイント ② お昼寝は15時までに起こす

保育園やこども園などに通っているお子さんであればお昼寝があるはずです。
お昼寝はおおよそ13時ごろ寝かせ、15時ごろまでに起きます。

おやつを食べてお迎えを待ちますね。

お休みの日はいかがでしょうか。
お昼寝をしなかったり、移動中の車の中で眠ってしまったりするかもしれませんね。
仕方のない日もあるかもしれませんが、お休みの日にもお昼寝をさせ、15時までには必ず起こしましょう。

子どもが眠っていると、ママやパパの時間ができてちょっと楽ですよね。
けれど、せっかくのリズムが崩れてしまうと、またリズムをつくるのに子どももママやパパも大変です。

大人もお休みの日はゆっくり朝寝坊をしたいところですが、大人もお休みの日に平日と同じ生活リズムで過ごさなければ余計に疲れが溜まると言われています。

大人も子どももなるべく平日と同じリズムで、早く起き、お昼寝をさせ、15時までに起こし、20時には寝かせましょう。

早寝習慣を付けるポイント ③ お昼寝を1時間に短縮する

早く眠る習慣がつくまでは、お昼寝を思い切って1時間程度に短縮するという方法もあります。

お昼を食べた後に少しだけ遊び、寝かせたら1時間で起こしましょう。
夕方にうっかり眠ってしまわないように、夕飯やお風呂は早めに済ませれば、早く眠くなるはずです。

翌朝は、早く寝た分、早起きできるでしょう。

早寝習慣を付けるポイント ④ お風呂から1時間後に寝かせる

お風呂は寝る前に入ることが多いかもしれません。
ですが、体温が上がったままだと眠ることはむずかしいもの。

上がった体温が少しずつ下がってくるころが一番寝入りやすいと言われています。

お風呂はなるべく寝かせたい時間の1時間前には終わらせておきましょう。
体温が下がり、横になるとすーっと眠くなるはずです。

早寝習慣を付けるポイント ➄ 寝かせる時は光の刺激を避ける

寝かしつけるときは、どのようにしていますか?
絵本を何冊か読んだり、スマホやタブレットを見せてから眠ったりしているでしょうか。
また、寝かしつけ中は、ママやパパはスマホを見ながらかもしれませんね。

眠る前や寝入るときは、なるべく音や光の刺激を避けて寝かせるとスムーズです。

眠る1時間くらい前になったら、お部屋の照明を落とし、テレビやラジオ、スマホは消しましょう。また、子どもを寝かしつける際も、ママやパパもスマホはちょっと我慢。スマホの灯りは眠る際の刺激になります。

寝かしつけに集中してあげましょう。

早寝早起きで情緒の安定と能力・知力獲得の土台作りを!

子どもを早く寝かせる方法についてお話しました。
子どもの脳を健康で安定した状態に成長させるには、情緒の安定が大切です。
眠ることは、脳の成長をうながし、物事の整理や理解をさせてくれます。

健康で安定した脳が土台となり、優しい心や知的な能力が育っていきます。
早く眠りにつき、睡眠時間を確保することはとても大切なこと。

むずかしいかもしれませんが、お子さんとママやパパのためにもぜひトライしてみてくださいね!

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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