
睡眠と子育て
朝早く起きて困る・・・!もっと寝てほしい!子どもの早起きの原因は何?理由と解決策をご紹介
やっとの思いで寝かしつけ家事を片づけて眠ったのに、4時や5時に起きてママやパパを起こしてしまうお子さんはいませんか?
早起きは良いことだけれど、いくらなんでも早すぎる、もう少し眠っていてほしい、できればママやパパが先に起きて片づけたい家事がある・・・等々、色々な思いがおありのことと思います。
一体なぜそんなに早く起きちゃうの?もう少し寝かせて!なんて思いますよね。
今回は、お子さんが早く起きてしまう理由と、その対策方法を詳しく解説いたします。
Index
早朝に起きてしまうのはなぜ?
子どもは3歳以下の場合11時間〜14時間程度が理想です。3歳以上就学前までは10時間〜13時間、小学生の場合9時間〜12時間程度の睡眠があれば十分と言われています。
睡眠時間の長い子どもですが、なぜ朝早く起きてしまうのでしょうか。原因を考えてみましょう。
前日お昼寝を長くした・お昼寝したまま朝を迎えた
理由の一つにお昼寝を長くしてしまったことがあります。
3歳以上の子どもであれば、お昼寝は1時間〜2時間程度がベストですが、お昼ご飯の後から夕方まで眠ってしまった、夕飯の頃まで眠ってしまったということがあるでしょう。
また、お昼寝したまま夕飯になっても起きることなく朝まで眠ってしまうこともあります。
疲れている、体調が悪かったなど、様々な理由が考えられますね。
この場合は夜中や早朝に目覚めてしまうこともあるでしょう。
いつもよりも早く寝かせた
眠る時間がいつもより早かった場合も、早く起きることがあります。
子どもは眠ることで体力が戻り元気いっぱいになります。
保育園や幼稚園、小学校など集団生活をしている子どもであれば、家庭での生活リズムもおおよそ決まっていることでしょう。
夜は寝る時間から逆算した生活になっているのではないでしょうか。早ければ19時30分頃にお布団に入り、20時には眠っているという子どももいますね。
また、小学生でも22時にはお布団に入って眠っている子どもが多いようです。
そういった生活リズムが少し崩れると、子どもは早く起きたり、朝起きられなかったり、機嫌が悪くなったり、日中に集中力が保てなくなったりしてしまいます。
いつもより早く寝かせたり、子ども自身が早く寝てしまったときは、起きるのも早くなるでしょう。なるべく生活リズムを崩さず過ごしてあげることが、早起きしすぎの予防になりますね。
おなかが空いている
夕飯の量がすくなかった、あまり食べなかった、夕飯を食べずに眠ってしまった場合などは、おなかが空いて早く目覚めることもあります。
寝具やパジャマ、部屋が寒い・暑い
寝室の室温や布団や毛布の掛け過ぎが原因で目覚めることもあります。
暑いのはもちろん、寝返りがしにくいと子どもは寝苦しくなるので、固めの布団や軽いものを掛け、パジャマやスリーパーで調節してあげましょう。
腹巻きのついているパジャマや、スリーパーを着せることで、寝冷えの防止になりますし、室温を温かくしていても暑くて目覚めることはないでしょう。
寝汗をかいていないか確認してあげたいですね。
まぶしい光や物音で目覚めた
テレビやラジオの音、スマホの灯り、常夜灯は、眠りを浅くしてしまいます。また、朝日が入るようにカーテンを開けていると早朝に目が覚めてしまいます。
暗く眠りやすい環境にするため、カーテンを閉め、真っ暗にして眠れるようにしてあげたいですね。そうすることで、早朝や日の出と共に起きることがなくなるでしょう。
十分な睡眠時間が取れないとどんな心配がある?
前日からたくさん眠っているとどうしても早朝や夜中におきてしまいますが、通常の就寝時間に眠ったにもかかわらず早朝や夜中に起きてしまうなら、睡眠不足が心配です。
睡眠不足は子どもの体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が少なくなる
1〜2歳の場合、睡眠時間がおよそ9時間以下になると、足りないといわれます。認知や知的能力の成長発達、学習面において影響が出るかもしれません。
お昼寝を適切にとっても夜あまり眠らない、朝早く起きてしまうようであれば、もしかしたら睡眠時間が短くても大丈夫なのかもしれません。
その際は、日中元気に活動できているか、食欲はあるか、機嫌は良いかを観察したり、園生活をしているのなら先生とよく連携を取っておきましょう。
日中機嫌が悪くなる・早めに眠くなる
睡眠不足になると、体の影響だけではなく心も休まらず不安定になり、不機嫌になったり癇癪を起したりする子どももいます。
また、夕飯を食べるのを待たずして眠ってしまうこともあるでしょう
子どもが元気に機嫌よく過ごせることは、様々な場面で大切なことであり、心と体の成長につながります。不機嫌だったり癇癪を起す場合は、子ども自身が物事に集中できなかったり、午前中元気に遊べないことが多く、とても辛い生活になります。
また、早めに眠くなってしまうと、また翌朝早く起きてしまうことになるので避けたいですね。
どこかでいったんリセットし、睡眠のリズムを整えてあげましょう。
免疫機能が低下する
寝不足が続くと、小児肥満や、将来の肥満につながると言われています。幼児期は、夜9時までには寝かせるとよいでしょう。
また、睡眠中は成長ホルモンが分泌され、傷んだ細胞を修復したり、免疫細胞を活性化させたりする働きがあります。睡眠不足は、免疫細胞の減少や自然免疫の働きが低下するので、早起きや寝不足を繰り返すときは、睡眠時間や生活時間を見直してみると良いでしょう。
早朝に起きてしまったときはどんな対応をしたら良いの?
早起きを繰り返す場合、どのような対処法が良いのでしょうか。ママやパパの負担を軽くする方法も一緒に考えてみましょう。
決まった時間までは布団・居室で過ごすようにする
早く起きても午前6時まではお布団の中で過ごすようにとルールを決めてみましょう。
例えば、
- 6時までは眠る時間で、それまでは夜だから、お布団の中で過ごしてね
- どうしても目が覚めて体が動かしたくなったら、絵本や本を見て6時まで過ごそう
- ママやパパを起こすなど、家族を起こしてしまわないよう静かに過ごそう
など、わかりやすく具体的にルールを話しておくと良いでしょう。
早起きした子どもに「静かにして」「もっと寝かせてよ」などと言ってもなかなか理解できず静かにもできません。
6時までは夜なのだ(本来は朝ですが、ルールとして伝えましょう。)と知らせ、静かにする習慣をつけてみるのはいかがでしょうか。
たまたま起きてしまった場合は、一緒に起きてできることをする
毎日ではなくても、たまたま起きてしまった場合も、先ほどのルールをお話しておきたいところですが、年齢や月齢が小さくて理解が難しい場合は、一緒に起きてあげましょう。
一人で遊べるように過ごさせたり、テレビをかけるのも良いのです。
ママやパパは子どもを見守りながら、できる家事をしましょう。
一緒に遊ばなくても良いのです。ストレスのない過ごし方をしましょう。
毎日のように早朝起きる場合は、就寝時間を見直す
早起きが毎日続く場合は、眠る時間を遅くしてみたり、お昼寝の時間を少なくしてみたり、お風呂を早めの時間に済ませるといった、生活リズムや就寝時間の見直しをしてみましょう。
本来は夜8時前後に眠るのが理想的ではありますが、子どもの体質や性質によっては短時間の睡眠で十分な子どももいます。必要な睡眠時間にも必ず個人差がありますので、9時や10時に寝かせるようにし、様子を見てみましょう。
寝室や眠っているときの環境を整える
リビングの光やテレビの音が聞こえてしまう、見えてしまう場合は、睡眠が浅くなったタイミングで起きてしまうことがあります。
子どもの眠る部屋にはなるべく音や光が届かないよう、工夫をしましょう。
早く起きて困る!そんな時は睡眠時間の見直しをしよう
早い時間に起きてしまい、困っているママやパパに向けて、なぜ早起きしてしまうのかその原因と、対処法についてお話しました。
ママやパパが快眠できないと、疲れが溜まり子どもとの関わりもうまくいかなくなりますね。
就寝時間を少し遅めにずらしてみるなど、生活のリズムを見直して様子を見てみましょう。
家族皆が快眠できることが、健康への第一歩です。
筆者プロフィール
炭本 まみ