睡眠と子育て

子どもの寝相が悪くてもう嫌!なぜ子どもは寝相が悪い?その理由と対策を解説

子どもが小さいと、子どもを寝かしつけたり、一緒の布団やベッドで眠っているママやパパが多いでしょう。
子どもが寝付いて、ママやパパもせっかく安眠の時間になったのにしばらくしたら、子どもの寝相で目が覚めることはありませんか?

腕が当たったり、足が飛んできたり、頭突きをされたりと、痛い思いをしているママやパパもいるでしょう。かわいいお子さんであっても、いい加減にしてよという思いになりますね。

一体子どもはなぜ寝相が悪いのでしょうか。たくさん動いて果たしてぐっすり眠れているのでしょうか。

ゆっくり眠れないママやパパに向け、今回は子どもの寝相の悪さの理由と、対策について詳しくお話しましょう。

子どもの寝返りの多さは、脳の発達と共に落ち着く

健康な人でも大人でも、寝返りを打つのは自然なことです。長時間、体の向きを変えないと、ベッドに接している皮膚の血流が悪くなるので、無意識に体勢を変化させます。定期的に寝返りを打つのが普通ですね。

子どもも同じことが言えます。子どもは大人と違って寝ている時の姿勢をコントロールする機能が未熟な為、動きを抑える事や元の姿勢に戻すことが出来ず寝相が悪くなるのです。

また、寝返りは睡眠の種類のひとつで深い眠りである「ノンレム睡眠」の時や、体は眠っているけど脳は覚醒している「レム睡眠」が終わる時などに多いと考えられています。

この2つの睡眠パターンは交互に繰り返しながら現われますが、レムとノンレム睡眠を
1セットとすると大人は1セットが90〜120分ほど。

睡眠時間を6〜8時間とすれば、大体3〜5セットになります。

幼児期は1セットが40~60分と短く、睡眠時間も長いので10~15セットくらいに
なります。幼児の方がノンレム睡眠時間が長く、レムからノンレムに切り替わる回数も
多いので、比例して寝返りも多くなるのです。

このノンレム睡眠のリズムは、12歳〜14歳頃になると長くなり、寝返りも減ってくると言われています。脳の運動機能や眠りのリズムがまだ未発達なため、寝狩りが多くなるのです。

体温が高いため、寝返りで体温調節をしている

子どもは大人よりも体温が高く、眠っているときの体温はさらに上がります。
そのため、何度掛けてあげても布団を蹴ったり、布団から体を出してしまうのです。

また、寝狩りでも体温を調節しています。
体の一部分に血液が溜まると暑さを感じるので、寝返りで寝苦しさを解消しようとしているのです。ママやパパと一緒に眠っている場合は、余計に暑さを感じることでしょう。

また、アトピー性皮膚炎などかゆみや痛みがある場合は、それを解消しようとして寝返りが増えることもあります。

寝室の温度が高くないか、寝具やパジャマを着せすぎていないか、体調は悪くないか、もう一度見直してみましょう。

よく体を動かしたため深い眠りについている

子どもは日中の運動量やエネルギー代謝が活発なほど深い眠りにつくので、その分寝相が悪くなると言います。

人間の睡眠は深い眠りである「ノンレム睡眠」と浅い眠りである「レム睡眠」を繰り返していて、寝返りをうつのは深い眠りから浅い眠りに変わる時です。

子どもは深い眠りに入る回数が大人より多いので、寝返りをうつ回数が多くなり、その結果寝相が悪くなります。

よく遊んだ・体を動かしたときほど深い眠りについて動かずに眠りそうですが、そうではないのですね。

寝相の悪さを直さないで。気を付けることや対策5つ

子どもの寝相が悪いのは、体を動かしてよく遊んだ・ぐっすり眠っている・脳や体の成長途中であり未発達なため・体温調節のため、ということをお知らせしました。
寝相の悪さを直すことは子どもの就寝の妨げになるということもご理解いただけたと思います。

子どもがぐっすりと眠りにつくことは脳の休息と日中過ごしたこと・感じたことの情報整理や成長発達、学習・知的能力の向上へとつながります。

寝相の悪さは年齢と共に減っていくので、心配はいりません。
寝相の悪いお子さんへ気を付けることや、ママやパパの安眠のための方法をご紹介しましょう。

1.テレビやスマホの音はなるべく静かにする

子どもが寝付いたら、テレビやスマートフォンなどの音や光が子どもに届かないように工夫しましょう。子どもの眠りの妨げになり、途中で覚醒してしまったり、寝返りばかりになり睡眠が浅くなってしまいます。

2.ベッドの場合は落ちないように工夫する

寝返りが大きいお子さんの場合は、ベッドから落ちないように柵を付けたり、布団で壁を作ったり、床にマットを敷いて危険を回避するなどの方法を工夫しましょう。

3.布団や枕は固めのものを選び窒息防止を

よく動くお子さんの場合、柔らかな寝具や枕を使用していると鼻や口をふさいで窒息を起こしてしまう可能性もあります。固めの布団や枕を使用する、周辺にぬいぐるみやタオルを置かないなど、十分に気を付けましょう。

4.寝冷えしないようにパジャマを工夫する

寝相の悪いお子さんは、布団を蹴ったり布団から出たりしていることが多くなりますね。また、パジャマのおなかが出てしまい寝冷えを引き起こすこともあります。
夏の場合も腹巻きをしてあげたり、冬の場合はスリーパーを着せてあげるなど、パジャマを工夫しましょう。

5.寝付いたら少しずつ一人で眠れるよう習慣づける

子どもと一緒に添い寝して、そのままママやパパも一緒に眠るというご家庭があるかもしれません。こうすることで、ママやパパが寝返りを打つと子どもが目覚めたり、少しでも離れると手や足でママやパパの存在を探してしまうこともあるでしょう。
もちろん、子どもの寝相でママやパパが安眠できないというのも、大変なことです。

年齢と共に寝かしつけの距離を離すように工夫してみてはいかがでしょうか。
断乳したころから、横に座ってトントンをする、就学前くらいになったら絵本を何冊か読んだらあとは一人で眠らせるなど少しずつ一人で寝かせるようにしましょう。

おうちの都合で子ども部屋が持てない場合は、子どもの布団とママ・パパの布団を別にする、というのも良いかもしれません。

一人で眠れるようになると、寝かしつけも早くなったり、寝相の悪さでママやパパが目覚めてしまうことも無くなるでしょう。急には難しくても、少しずつできるようになると良いですね。

寝相の悪さは成長発達のしるし!距離を置いたり見守って

今回は子どもの寝相について悩めるママやパパに向け、寝相の悪さの理由や対策についてお話しました。

筆者も子どもの寝相に悩んだひとりです。やはり寝かしつけの方法を変えることから始め、別々の布団で眠ることで解決しました。

気づいたら親の布団に入っていることもありましたが、親子でぐっすりと快眠できる方法のひとつと捉えていただけたらと思います。

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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