睡眠と子育て

泣いて寝言を言い続ける・泣きながら眠る|「寝言泣き」の原因と対処法をご紹介!

赤ちゃんが眠っている最中、突然大きな声を上げて泣くことはありませんか。
または、お子さんが泣きながら寝言を言い泣き叫んだり、愚図ってなかなか寝ないことがあるかもしれません。

このことを「寝言泣き」と呼び、赤ちゃんや子どもの成長の上では自然なことです。

夜中に赤ちゃんや子どもが泣いたとき、すぐにあやしているママやパパも多いでしょう。

ですが赤ちゃんは寝言泣きをしているだけ。あやしたり抱っこしてしまうと眠っている赤ちゃんを起こしてしまっている可能性があります。

では、どのように対応すれば良いのでしょうか。
「寝言泣き」への対処法をくわしくご紹介します。

「寝言泣き」とは? いつ終わるの?

小さな子どもが寝ているとき、夜泣きやおねしょ、授乳(胸を触る)など様々なことがお悩みとしてあげられるでしょう。
その中で一番多いのが、夜泣きや寝言泣きです。

0歳から5歳を過ぎる頃まで続くお子さんもいます。

赤ちゃんの場合は言葉をまだ話せないので、「泣く」ことで寝言を言っていると思って良いでしょう。話せるようになる幼児期になると「寝言」になります。

大人の寝言と同じで、子どもは眠っているので、起きて泣いてしまう「夜泣き」とは違います。

成長過程の一端なので、少しずつ無くなっていきますから、心配はいりません。

では、寝言泣きをしたとき、どのような対応をしたら良いのでしょうか。

そのまま眠るかも?3分〜5分程度「寝言泣き」を見守ろう!

大人の寝言と同じことなので、少し時間が経ったら収まることがほとんどです。
泣いていてもそのまま自分で眠ってしまうことが多いでしょう。

上体を起こしたり、抱き上げて揺らしたり、トントンと体のリズムを取りたくなりますが、3分〜5分位は様子を見て何もしないでおきましょう。
起こしてしまうことになり、収まらなかったり目が覚めてしまうことがあるからです。

長く続いたり、泣き方が激しくなってきた場合は、体をさすったり、トントンと寝かしつけてあげても良いかもしれません。

なぜ「寝言泣き」をするの?原因を考えてみよう

寝言や寝言泣きは自然なことで、心配はありません。また、抱き上げたりあやしたりしなくても自ら眠るようであれば、安心ですね。

ですが、毎日長時間続くようなときは眠りが浅くなったり、目覚める原因が睡眠環境の中にあるかもしれません。

考えられる原因はどのようなことでしょうか。

日中のストレス

家庭環境やパパやママの機嫌、態度、言動、保育園や幼稚園へ行っていれば集団生活での疲れなどがストレスになります。
小さな子どもは、ちょっとした周囲の変化に対してとても敏感です。それを言葉で表すことができないかわりに、寝言泣きで表現していることもありますね。
子どものストレスを無くすことはむずかしいですが、家庭にいるときはなるべくリラックスして過ごせるように声掛けやスキンシップを密にしてあげましょう。

運動不足や体調不良など体が原因

日中の運動や活動量が少なかった場合や、大人やパパ・ママと関わる時間が少なかった場合は、ストレスで眠りが浅くなったり寝言泣きをすることがあります。
また、風邪気味・おなかの調子が良くない・部屋が暑い・部屋が寒い・布団が重い、など体調がすぐれないときにも眠りが浅くなり、寝言泣きをすることがあります。
子どもの気分や機嫌、体調をよく観察することも、夜の快適な眠りや寝言泣きを無くすことにつながります。

掛け布団

子どもは基本的には暑がりで、重たい布団を嫌がります。
布団を首までかけたり、すぐ蹴とばしてしまうからと、重さのある掛け布団をかけると、寝苦しくなったり、寝返りを打ちにくくなったり、体温が上がって暑くなり、目覚めたり、眠りが浅くなってしまう原因になります。
布団は最低限にし、室温やパジャマ・スリーパーなどで眠りの温度を保ってあげましょう。

明るい照明

子どもが怖がるから、何かあったときに確認ができないから、と間接照明や常夜灯をつけっぱなしにしていると、目が覚めてしまうことがあります。
子どもが寝入ったら、真っ暗にしましょう。
真っ暗にした方がぐっすりと深く眠れます。(大人も同じです。)

スマホの灯り

寝かしつけのときや、夜中に子どもが眠っているときにスマホを使うと、その明るさで目が覚めてしまうことがあります。
スマホの灯りはかなり明るく、目を閉じていても明るさを感じます。
子どもの近くでは使わないようにしましょう。

テレビの音

子どもが眠っている近くや、寝室に近い部屋でテレビの音を大きくかけるのも眠りが浅くなったり途中覚醒してしまう原因となります。
また、離れていても夜の静けさで寝室まで音が聞こえるものです。
テレビの音量はなるべく落として、静かに過ごしてあげましょう。

添い寝

赤ちゃんの頃からずっと寝かしつけを添い寝で行っているママやパパもいるでしょう。添い寝は授乳しながら、また、横になりながら寝かせられるので、ママもパパも楽ですね。
ですが、ママの場合は母乳が口から離れるとまた母乳を探して目が覚めたり、寝付くのに時間がかかったりする場合があります。
ママやパパの動きや体温、呼吸する音などが遠のくと眠りが浅くなったり、存在を探して目が覚めてしまうことがあります。

添い寝は本当に子どもにとって良いのか?

小さな子どもは眠ることはできても、自分で寝つくことはむずかしいでしょう。

赤ちゃんや幼児の時期は抱っこをしたり、添い寝をして寝かせているパパ・ママがほとんどでしょう。

母乳育児をしていれば、添い乳で寝かしつけをすることもあるでしょう。生まれてから1年くらいまでは、この寝かしつけを楽だと思って続けているパパ・ママが多いかもしれません。
ですが、大きくなってくると「授乳や抱っこじゃないと寝てくれない」「添い寝してもいつまでも眠れない」と苦痛になってくるはずです。

初めは楽だと思っていた方法は幼児期になるとパパやママが苦痛になったり、悩みのひとつになってしまうものへと変わっていきます。

早く寝てほしいと思っても実は子どもの睡眠を邪魔しているかもしれません。また、子どもが自分で寝つくことをさせないのであれば、見直していきたいですね。

「寝言泣き」をしていても眠りの質が悪いとは限らない

寝言泣きは、眠りの質が悪いわけではなく、大人の寝言と同じだとお話しました。
気にしすぎることはなく、成長のひとつとして温かく見守ってあげましょう。
ただ、お子さんが夜泣いたり寝言を言うと気になったり心配になりますね。
ママだけ、パパだけが一人で抱え込むことなく、家族みんなで支え合い、見守りを交代にしたり、どちらかだけが寝不足になることのないように助け合いましょう。

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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