眠りの特集

あなたを快眠に導く“イエナカ花粉対策”! 秋の夜長にぐっすり眠ろう vol.3

一時的にアレルギー症状を抑えるだけでなく、根本から対策を行うことも重要です。
きちんと住環境を整えるだけで、鼻づまりやクシャミなどの症状は抑えることができます。

「普段から掃除はしているし、対策はカンペキ!」と思っていても、実は見落としているポイントがあるかも……?
今回は、秋の夜長にぐっすりと眠れる“イエナカ花粉対策”をご紹介します。

“イエナカ”に花粉を持ち込まない

身体や衣類に花粉が付着した状態で帰宅したり、窓を大きく開けて換気を行ったりすると、花粉が家のなかに侵入してしまいます。
さらに、自宅ではマスクを外すため、野外よりもダイレクトにアレルゲンを吸いこむ可能性も高まります。

鼻づまりやクシャミなどの症状を軽くするためには、花粉を室内に持ちこまないようにする工夫が必要です。

帰宅時の花粉対策

  1. 家に入る前に、粘着テープやウエットティッシュなどで服に付着した花粉を取り除く。
  2. 玄関をを勢いよく開けると花粉を含んだ外気が室内に入りこんでしまうため、ドアの開閉はゆっくりと慎重に行う。
  3. アウターは玄関で脱ぎ、その場でハンガーにかけておく。
  4. 着替えは寝室やリビングなどの長時間過ごす部屋を避け、乾燥した浴室内や洗面所で済ませる。
  5. 手洗いとうがいを徹底し、可能であれば洗顔も行う。
  6. 市販の液剤で洗眼と鼻うがいを行い、目や鼻に付着した花粉を洗い流す。

換気を行う際にも花粉が入りこまないようご注意を。
窓を30cmほど開け、換気扇から風を外に排出できるような空気の流れをつくるとよいでしょう。レースのカーテンを残した状態で、窓の近くに空気清浄機を置くと、換気の効果がより高まります。

ベッドルームの花粉症対策

家のなかで花粉症対策を行うことが、快適な睡眠環境を整えることに直結します。

特に、ベッドルームの対策はもっとも重要なポイント。
睡眠時は頭の位置が低くなるため、寝室の床に落ちた花粉を吸い込みやすい状態になります。
また、布団や枕などの繊維には花粉がつきやすく、部屋に持ちこんでしまった花粉が大量に付着している可能性があります。

ベッドルームの花粉症対策

  • 窓やドアをしっかりと閉め、ベッドルームへ花粉が侵入するのを防ぐ。
  • お風呂やシャワーなどで花粉を洗い流してから寝室に入る。
  • 加湿器を使い、適度な湿度を保って鼻や喉の粘膜を保護する。
  • 空気清浄機を使い、花粉の飛散を防ぐ。
  • 布団や枕を屋外に干さず、布団乾燥機を使用する。また、寝具カバーも室内干しに。
  • 枕は自宅で洗えるものを選び、こまめに洗濯を行う。
  • 枕を中心とした直径1m程度の範囲を湿ったティッシュやタオルで拭き、寝具に付着した花粉を取り除く。

空気清浄機は、なるべく「自分がいる場所」でかけるようにしましょう。行動範囲を変えるたびに玄関・リビング・ベッドルームなどに随時移動させれば、周囲の空気を常に浄化できます。

間違った掃除は逆効果

睡眠中の花粉対策には、こまめな掃除が欠かせないもの。
しかし、誤った方法で掃除を行うと、花粉を宙に漂わせてしまう危険性があります。

よかれと思って掃除をしても、時には逆に症状が強く現れてしまうことも……。
適切な掃除の方法を学んで花粉を撃退し、快適な室内を目指しましょう。

正しい掃除の方法

  1. 加湿器により湿度を50%前後でキープし、花粉やハウスダストを床に落とす。
  2. 空気清浄機を稼働させながら、乾拭きや粘着テープでアレルゲンを取り除く。
  3. ノズルをやさしく床にあて、静かに吸いこむイメージで掃除機をかける。※掃除機は花粉を舞いあげる原因となるため、最後に行います。また、掃除機をかける際に床へ押しつけて乱暴に動かすと、周囲の花粉を撒き散らしてしまう恐れがあります。

“花粉を舞いあげない掃除”で一番重要なのが、「乾拭き」と「粘着テープ」です。

水拭きだけで掃除を済ませると、花粉が水分に混じって逆に広がってしまう可能性があるため、拭き掃除は乾拭きを中心に行うのがマスト!
強い力でゴシゴシと拭いたり、ぐるぐると回すように掃除をしてしまうと、花粉やハウスダストを広げる原因になります。モップや雑巾などを使い、サッと一方向に拭き取りましょう。

また、室内の布類には、確実に花粉を取り除ける「粘着テープ」を使用しましょう。
特に寝室のカーペットやふとんなど、花粉が付着していると睡眠中に吸いこんでしまう場所は、ローラータイプの粘着テープでアレルゲンを除去しておくのが大切です。

正しい掃除をこまめに行うことが、一番の花粉症対策になります。
清潔な部屋で、素敵な秋のリラックスタイムをお過ごしください。

【Point】

・“イエナカ”に花粉を持ち込まないよう、帰宅時の対策ポイントを押さえておこう!
・ベッドルームの環境を整え、ストレスフリーな質のよい睡眠をとろう!
・正しい掃除を行うことで、室内の花粉を効率的に除去しよう!

<出典>
■環境省「花粉症環境保健マニュアル 2022」
■花粉症ナビ「自分でできる花粉症対策」
■エステー株式会社「ニューノーマル花粉対策ガイド2023」
■エスエス製薬株式会社「アレジオン」

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筆者プロフィール

ライター 宇都宮 桜子

大学卒業後、IT系ベンチャー企業でWEBライターを務め、2016年より広告代理店の編集部にて自社発行の雑誌を制作。その後独立し、フリーライターとして執筆活動を行う。現在は、紙媒体・WEB媒体を問わず、企画立案から取材、執筆、校正・校閲まで幅広く担っている。社会福祉士国家資格を有しており、現場での介護経験もあり。編集のほか、飲食・ブライダル・営業など、人と関わる仕事を中心に携わってきた。映画とゲームと旅行が趣味の九州人。20代中盤にバックパックで日本を半周したため、次回は北の地を制覇したいと考えている。
大学卒業後、IT系ベンチャー企業でWEBライターを務め、2016年より広告代理店の編集部にて自社発行の雑誌を制作。その後独立し、フリーライターとして執筆活動を行う。現在は、紙媒体・WEB媒体を問わず、企画立案から取材、執筆、校正・校閲まで幅広く担っている。社会福祉士国家資格を有しており、現場での介護経験もあり。編集のほか、飲食・ブライダル・営業など、人と関わる仕事を中心に携わってきた。映画とゲームと旅行が趣味の九州人。20代中盤にバックパックで日本を半周したため、次回は北の地を制覇したいと考えている。

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