眠りの特集

【整形外科医に聞く 第1回】肩こり・ストレートネックとは? 予防するには?

じぶんまくら開発者・田中宏明専務が、友人の整形外科医 三宅先生に、多くの方が気になることを質問。
先生にご回答いただいた中から、テーマごとにまとめてご紹介します。

対談風景・右側が整形外科医 三宅先生

対談風景・右側が整形外科医 三宅先生


第1回目は「肩こり・ストレートネック」についてです。

日本整形外科学会専門医 三宅智先生

日本整形外科学会専門医 三宅智先生


【日本整形外科学会専門医 三宅智先生】
愛知県愛知郡東郷町で「みやけ整形外科」を開院。
「地域の皆さんが元気に明るく暮らせるために」をモットーに日々患者さんと真摯に向き合っておられます。

ストレートネックとは?

文字通り『首がまっすぐ』になっていること

正常な頚椎カーブがある状態とストレートネックの比較例

正常な頚椎カーブがある状態とストレートネックの比較例

正常な首・頚椎はカーブがあります。
ストレートネックはこのカーブがなく、首の骨がまっすぐになってしまっている状態。

現代は、デスクワークなどで『体の前で長時間作業する環境』が多くなりました。

すると肩甲骨も前に出てきて、『巻き肩』になりやすい。

正常な状態の肩と巻き肩の比較例

正常な状態の肩と巻き肩の比較例

肩周りの筋肉に引っ張られて、首も前に出てくる。

本来首の骨は本来、前にたわんでいるけれど、前に首が引っ張られてしまう。
やがて首の骨本来のカーブがなくなり、まっすぐになってしまうことが「ストレートネック」と言われています。

20代、30代の若い男性も

ストレートネックから、肩こりを感じる人が多いです。

若い人から40代くらいまで、幅広い方からお悩みの声を聞きます。
一般的に女性は筋肉量が少なめなので、痛みが出てきやすい傾向があります。

ところが最近では20代、30代の若い男性にも増えてきました。

目を使う仕事、パソコン・リモートワーク、スマホで動画を見る機会が増えたり、スポーツをする、しないなど生活様式の変化が影響していると思われます。

頚椎ヘルニアについて

50代くらいから年配の方に多い

ストレートネックでお悩みの方より、頚椎ヘルニアでお悩みの方々は年齢層が高め。
首の椎間板(クッション)がダメージを受けるのは、それ相応の長い時間がかかります。

さらに高齢になると、老化などで負担が強くなり骨が痛んでくることが多い。
変形性膝関節症などのように、軟骨が削れて痛いなどの変化が首にも出てきます。

頚椎ヘルニアの典型的症状

ヘルニアの一番の悩みは、首から手にかけて痛みが出ること。
動かすと「ぎゃーっ」と言いたくなるほど痛い、などが典型的な症状です。

頚椎ヘルニアの痛みイメージ例

頚椎ヘルニアの痛みイメージ例

痛くなると一ヶ月、二ヶ月続くことも。

症状が出てきた方は、病院へ行き、診察・治療を受けてください。

予防法は?

同じ姿勢になっていないか見直す

毎日使う場所なので、なかなか予防するのは難しいです。

ずっと上や下を向き続けるなど同じ姿勢で作業する方や、首を酷使する方は、違う姿勢をする時間をこまめに取り入れるなど、作業環境の見直しをすることが予防につながります。

ストレッチもおすすめ

寝る前におすすめのストレッチについては、こちらの記事にてご紹介しております。
ぜひできる時に試してみてください。

枕や寝具も大きな要素

夜、眠る時間は首にとっても休息時間。
枕は治療器具ではないですが、毎日短くはない時間使うものなので、大きな部分になっていくと思います。

小さなことから、少しずつ

40代、厄年と言われる時期は身体の能力が落ち、変調が起きやすくなる節目でもあります。
日頃の生活を振り返って、無理せずできることから、試してみてください。

筆者プロフィール

木野 いく

2014年寝具会社に就職。約9年間の経験を活かし、現在いい眠り.pressにて、寝具や睡眠の知識にまつわる記事を担当。 趣味は読書、散歩、寝ること。好きなものはチョコレート(長年手の湿疹に悩む…原因はチョコレート説あり)
2014年寝具会社に就職。約9年間の経験を活かし、現在いい眠り.pressにて、寝具や睡眠の知識にまつわる記事を担当。 趣味は読書、散歩、寝ること。好きなものはチョコレート(長年手の湿疹に悩む…原因はチョコレート説あり)

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