眠りの特集
じぶんまくらが開発されるまで
2007年に発売以降、大好評のオーダーメイド枕「じぶんまくら」は、だれが、どのように、なぜ誕生したのか。
今回は「じぶんまくら」に込められた開発者の想い、発売までのいきさつなどをご紹介します。
じぶんまくらとは
寝る人に合わせて仕上げる、オーダーメイドの枕
じぶんまくらとは、日本の愛知県一宮市に本社を置く、寝具小売業「株式会社タナカふとんサービス」が販売している、オーダーメイド枕の総称です。
(※中国では「自分製枕」表記)
2023年3月20日時点で「じぶんまくら」は「レギュラー・プレミアム・頂(いただき)」の3タイプを販売しております。
日本および中国の正規取扱店でのみ販売
2007年から販売開始し、日本国内の店舗および、中国の店舗でのみ販売。
お客さまが立った状態で測定したデータから、眠っている間を推測して、枕と敷布団の硬さを導き出し、そのデータとお客さまのお悩みに合わせてじぶんまくらを仮作成します。
実際に店頭でお試しいただいた上で、スタッフがさらに細かく調整・カスタマイズして、お客さまに合う枕として仕上げます。
お客さまおひとりおひとりに最適な中材、高さの枕に調整して仕上げるため、中身の素材や量がひとつひとつ異なります。
またじぶんまくらの生地が寿命を迎えるまで、何度でも再調整を無料で行っていることも特徴です。
▼じぶんまくら公式サイトはこちら
(※公式サイトへ移動します)
じぶんまくらの開発者
3年間、約100種類の試作をくり返し、ついに誕生
株式会社タナカふとんサービス専務取締役・田中宏明がさまざまな寝具を製造・販売してきた経験から、「”普段の生活の中で、寝ている間の全身・頸部への負荷(ストレス)を減らす”ことが、本当に世の中が求める寝具である」と、いい睡眠に欠かせない寝具の開発を決意。
約3年間、100種類以上もの試作を重ね、ようやくたどり着いた寝具が「オーダーメイド枕・じぶんまくら」です。
「じぶんまくら」は中材の選定、特殊な調整用ポケットの熟練工による縫製など、さまざまな技術・アイディアを集約して、睡眠時の首や肩に負担をできるだけかけないよう、究極なまでに「自然な寝返り」が打てる構造を実現しています。
専務取締役 田中宏明(2023年3月時点)は、中国じぶんまくらの最高経営責任者(CEO)。
これまでに2万人以上の枕やマットレスをフィッティングしてきた、じぶんまくらの開発者でありプロデューサーです。
5㎜単位で高さを微調整できる構造
メーカーと共同開発した、人間工学に基づいたコンピューター診断システム「フィッティングスリーパー」や、2019年4月より導入開始した非接触型の次世代測定器「IBMirror(アイビーミラー」を用いて、お客さまの頭の形や頸部のラインなどを計測し、測定データとお客さまのお悩み・感じ方に合わせて「5㎜単位」で高さの微調整ができます。
※非接触型測定器「IBMirror(アイビーミラー)」の導入は、順次全国の各店舗へ進めておりますが、現在は設置されていない店舗もございます。設置されている店舗は公式サイトのIBMirrorについてをご参照ください。
じぶんまくら以外の寝具との違い
オーダーメイド以外の既製品(出来合い・大量生産した)寝具では、製造した時の形そのままにご使用いただくため、眠る人の方が体勢を変えて寝心地を調整しなければなりません。
高ければ枕を叩いてならして寝たり、硬ければ体を丸めて寝やすい姿勢をとるなど、不自然な姿勢から寝起きの違和感につながってしまうことも。
じぶんまくらは「ただ眠れるなら、寝具は何でもいい」その睡眠文化を変えたい、との想いから生まれました。
じぶんまくらをお使いいただく際、お客さまはただ寝るだけ。
寝具の方がお客さまに合わせて変化できるように考えられています。
オーダーメイド寝具じぶんシリーズ
枕以外に、じぶん敷ふとん・じぶんマットレスも
計測データに基づいて、中材・高さを調整する「じぶんまくら」の他にも、同じく計測データに基づいて硬さを調整する「じぶん敷ふとん・じぶんマットレス」があります。
体重の9割が敷布団、枕は残り1割だから
人が眠る時、体重の9割を敷布団に預け、1割を枕に預けると言われています。
重力から解放(リリース)され、一番楽に眠れる姿勢とされる「立った時の姿勢」になるよう調整するには、枕だけでなく敷布団やマットレスも重要になってきます。
だからこそ、「オーダーメイドピロー・じぶんまくら」の他にも、硬さを調整できる構造の「じぶん敷ふとん・じぶんマットレス」もご用意しております。
じぶんまくらの沿革
- 2007年 じぶんまくら レギュラー発売
- 2013年 じぶんまくら プレミアム発売
- 2018年 じぶんまくら 頂(いただき)発売
じぶんまくらは、2007年に最初のモデル「じぶんまくら レギュラー」が発売されました。
その後、大柄な体型の人向けのモデル「じぶんまくら プレミアム」が2013年に発売され、全タイプの中で一番人気となっています。
2018年には最高峰モデル「じぶんまくら 頂(いただき)」が発売。
じぶんまくらのフラッグシップモデルとして「自然な寝返り」にこだわり抜いた構造となっております。
現在は以下のモデルは生産終了となり、店頭在庫のみの販売となっております。
・じぶんまくらキッズ(2014年発売。小学生未満のお子さま向け)、
・じぶんまくらライト(2015年発売。じぶんまくらのエントリーモデル。メンテナンスが有料で購入後の中材変更ができない)
じぶんまくらの販売元
田中又三郎が1875年(明治8年)に創業した、株式会社タナカふとんサービス。
綿など布団の材料販売からはじまり、一貫して寝具を販売し続け、「地元の布団屋さん」として長年親しまれてきた。
「安さだけではなく、寝具店として本当にお客さまのためになる寝具とは何か」を考え、「じぶんまくら」を発売後は「眠りの専門店」として推奨できる寝具をお届けしております。
「町の布団屋さん」がルーツ
株式会社タナカふとんサービスは「綿布団を扱う町のお布団屋さん」がルーツです。
古来、綿布団は手作業で綿を一枚一枚重ね、腰痛の方には腰部分だけ多く重ねて硬くするなど、お客さまに合わせて調整をするカスタマイズ機能がありました。
その後高度成長期になると、干したり打ち直しをするなど手間がかかる綿布団より、簡単に買って使い捨てられる寝具が選ばれるようになりましたが、株式会社タナカふとんサービスはお客さまに合わせてカスタマイズする「オーダーメイド寝具」で、本当によい眠りのための寝具をお届けします。
日本国内に約150店舗以上、中国国内に4店舗を運営。(※2024年3月7日時点)
店舗名は「ふとんタナカ」の他、「じぶんまくら」、「B-DESIGN(ビーデザイン)」、中国では「自分製枕」にて展開。
店舗一覧は下記ページをご参照ください。
じぶんまくらのご愛用者数
ご愛用者様、約150万人
2007年にじぶんまくら発売後、約10年かけて500,000人のお客さまにお選びいただき、2023年には累計で1,500,000人以上の方にじぶんまくらを作成しご使用いただいております。
(※2023年3月20日時点)
世界売上No.1オーダーメイド枕に
じぶんまくらシリーズが、ギネス世界記録™世界売上No.1オーダーメイド枕に認定(2022年7月29日)。
※記録名:最新年間で最も販売されているオーダーメイド枕ブランド
※対象商品:じぶんまくらシリーズ
※対象年度:2021年1月1日~12月31日
※認定数値:13万6346個
「じぶんまくら」のお取り扱いは、タナカふとんサービスだけ
「オーダーメイド枕・じぶんまくら」は株式会社タナカふとんサービスがお届けする、オーダーメイド寝具のひとつ。日本国内に約150店舗以上、中国国内に4店舗展開する「ふとんタナカ・じぶんまくら・B-DESIGN(ビーデザイン)」店、中国では「自分製枕」店でのみ販売・調整を行っております。筆者プロフィール
木野 いく