美容と睡眠
質のいい睡眠にはデジタルデトックスが欠かせない Vol.8
みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。睡眠と美容、健康をテーマに取材経験を生かした役に立つコラムをお届けします。
今回のテーマは「質のいい睡眠とデジタルとの付き合い方」についてです。ネットサーフィンやSNSチェックなど私たちの生活に入り込み過ぎているツールは大変便利である一方、弊害もあるのです。
刺激的なデジタル情報は交感神経を優位にさせる
ある日のこと。スマホからお知らせが届いて、1日のスクリーンタイムが4時間を超えていた。1日24時間しかないのにあろうことか4時間も見ていることにぞっとした。1日の1/6をあの小さい画面に向き合ってしまったことにひどく落ち込んだ。時間がなくて仕事も進まないし好きな映画も観に行けてないと思ったら、理由はスマホに時間をとられていた。ものすごく反省している……。
スマホに一度触ってしまうと、ニュースを見たり、YouTubeで笑ったり、友人の近況をSNSでチェックしている間に時間がどんどん過ぎていく。時間帯は決まっていないが電車に乗っている時などの移動時間、お風呂に入っている時、そして寝る前にもちょっとだけチェックしてしまう。寝る前なんて気づけば30分ぐらいすぐに経っていてすっかり目が覚めてしまったということもしばしば。これは、ホントにいけない、いけない。
以前ドクターに取材をした後、時間が余ったので世間話をしていた時のこと。「私、寝る前のSNSチェックが習慣になりそうで困ってるんですよね」なんて軽く言ったら、「目に入る情報はダイレクトに記憶にインプットされます。交感神経が優位になり、目が覚めて眠れなくなりますからやめたほうがいい」と釘を刺された。確かに先生の言う通りで、SNSに限らず衝撃的なニュースの映像を見てしまったら、その残像が頭に残ってしまっていい眠りになんてつけない。
その先生の忠告以来、私は寝る30分前はスマホに触らないようにしている。テレビもつけず、さっさと寝る準備をするのだ。音が恋しくなった時は、静かな音楽をかけている。当初はもの足りなさをだいぶ感じたが、ある程度慣れればストレスにならない。
デジタルを遠ざけて行う、いい眠りに誘うルーティン
質のいい眠りには、デジタルデトックス。コレも習慣にさえしてしまえば大丈夫。デジタルを遠ざけて副交感神経を優位にしてリラックスしよう。そこで、リラクゼーション作用のあるおすすめの夜ルーティンを紹介しよう。
お風呂上がりのフットマッサージ
今年の冬はひどく寒く感じるせいか、足が冷えやすい。むくみも気になるのでお風呂上がりにはフットのマッサージをしてめぐりをよくしている。マッサージ器で足裏に心地いい刺激を与えるととにかく気持ちいい。足裏には眠りのツボもあるらしいので、くまなくマッサージしている。
軽量タイプのマッサージ器は手軽ですぐケアできるところが好き。かかとなど乾燥がすすむので、保湿ケアも忘れないで。
呼吸を意識して、夜のスキンケアを充実させる
副交感神経を優位にさせるにはゆっくり深呼吸をして呼吸を整えるのがいいそうだ。そこでおすすめなのが、夜のスキンケア時間に呼吸を意識すること。例えば、化粧水をなじませて両手のひらでハンドプレスしている時もただつけるのではなく深呼吸してみて。化粧品に香りがあれば、ぜひアロマも感じてほしい。肌も心もリラックスできるので美肌を強力に後押ししてくれる。
ひとつひとつのステップをゆっくり丁寧にすることで、肌にもいい影響が! 冬は乾燥がすすみエイジングのサインがあらわれやすいので、パワーのあるコスメに切り替えよう。
スマホはとても便利なツールで手放すことはなかなか難しいし、依存しやすい。上手に付き合うには、使ってもいい時間・そうでない時間をきっちり線引きしてみよう。まだ始めたばかりで続けられるかどうかやや不安なところもあるが、質のいい睡眠を確保するにはデジタルから一旦離れることを強くおすすめしたい。
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