睡眠と子育て
冬は外あそびが寒くて大変!おすすめの室内あそびで快眠に導こう Vol.6
冬の季節は寒いので、外であそぶのは親子でもつらいですね。冬はどうしても室内あそびが多くなりがちです。けれど、元気に遊ばないと体力を持て余したり、なんとなく気持ちが満足できず、お昼寝も夜もなかなか眠れないというお子さんがいるかもしれません。おうちで過ごしながらお子さんのあそびにお付き合いすることって、パパやママにとってはとても大変なこと。中には心が辛くなってしまう人もいるでしょう。
子どもは、体を使ってあそぶだけではなく頭を使ってあそぶことでも心地よい疲れを感じるもの。また、たくさん遊んで楽しかった!と充実することが満足感につながり、夜も眠るようになります。
そこで今回は、室内で子どもの心が充実する活動をいくつかと、眠る前にするといいことをご紹介しましょう。
おもちゃでは満足しない子どもたち。それはなぜ?
おうちあそびはすぐ飽きてしまうから、新しいおもちゃや絵本、動画など様々なツールをお子さんに与えているのではないでしょうか。室内あそび・おうちあそびはできれば子ども一人で楽しんでくれれば……。というのがパパやママの本音かもしれません。
子どもは新しいおもちゃを買ってあげてもすぐに飽きて「たいくつ!遊ぼう!」と言うでしょう。それは、おもちゃは好きだけれど、おもちゃを使って大好きなパパやママとあそびたいからです。
- おもちゃを使って一緒にあそびたい
- パパやママと楽しみたい
一人でおもちゃで遊んでほしいという本音の大人に対し、大好きなパパやママと一緒にあそびたいというのが子どもの本音なのです。一緒にあそぶからこそ、そのおもちゃが好きになり、あそびこむようになります。けれど、与えっぱなしではなかなかあそびに深みが見いだせず、すぐに飽きてしまうのです。
大人が子どものあそびにずっと付き合うというのは、大変我慢と忍耐を強いられることですね。疲れてしまうし飽きてしまい、ほかのことをしたくなったり、家事が気になったり、スマホを見たくなったりするのが普通のことです。
だから、ほんの少しで良いのです。15分でも良いので、子どもとそのおもちゃで徹底的にこちらの方が楽しむ気持ちであそぶことが大切です。
子どもは大好きなパパやママが楽しんでいること、笑顔なことがとてもうれしいのです。きっとその新しいおもちゃも大切にするようになるでしょう。
普段しないこと・お手伝い等、むずかしいことに挑戦させる
それでもおもちゃあそびはすぐに飽きてしまうもの。こちらもずっと付き合っているのが大変ですし、子どもも飽きるのは当然のことです。そこで、ご提案したいのが一見あそびと思えないことであそぶこと。お手伝いでもあり、お手伝いではなく本気で子どもがしなければならないこともあります。
子どもは普段しないこと、危険だからとさせてもらえないこと、ちょっと自分にはむずかしいかな?と思うことには、大変な興味と集中力を使います。体を使わなくても、頭を使うことで、全身が疲れ、夜もぐっすり眠れるようになるはずです。
お子さんの年齢にもよりますが、子どもにもできる家庭での活動を考えてみましょう。
①料理や食器洗い
子ども用の包丁やエプロン、まな板、小さな調理器具を用意しておいてあげましょう。
セラミック製やプラスチック製の包丁は、指が切れにくいですよ。
心配な場合は、軍手のような子ども用の手袋をして包丁を使うと少し安心ですね。
野菜の皮をむいたり、果物を切ったり、混ぜたりするのは子どもの大好きなお仕事。
おやつを作ったり、お昼ご飯を作ったり、なるべく子どもの作業を多くさせ、子どもが自分で作った喜びを味合わせてあげると、充実した気持ちになるでしょう。
②お風呂洗い
お風呂を洗うのも、大切な家事のひとつ。きれいに洗えたら、お風呂に入ってパパやママと一緒に泡だらけになるバスボムやおもちゃであそぶご褒美はいかがでしょう。
お風呂を洗う時はしっかり手を抜かず、隅々まで洗うことや、洗剤・ブラシの使い分けなども教えてあげると興味を持って取り組んでくれるはずです。また、お風呂洗いは意外と体力を使います。疲れたらお昼寝してくれるかもしれませんね。
③お買い物・おつかい
まだ年齢が低ければ、お隣のおうちへ回覧板を持っていくなどのことから始めてみましょう。お隣であっても一人で出かけるということに子どもは緊張しながら、できたときはとても喜ぶはず。
「もっとおつかいしたい」と言うかもしれません。
交通や犯罪など心配があれば、ママやパパと一緒でも良いですね。
例えば夕飯のメニューを考え、そのために必要な材料を買いに行くのも良いのではないでしょうか。かごに入れた商品の値段を計算機を使って計算させるのも楽しいですよ。
④工具を使ってねじ回し・機械の分解
壊れている目覚まし時計などをドライバーを使ってねじを外し、分解するのも楽しいあそびです。本物のドライバーを持てるだけで喜びますよ。機械の仕組みを見たり、ねじを回したり、元に戻そうとしたりと、興味があれば何度も遊べるはずです。
ねじを回す、工具のような子ども用のおもちゃもありますが、本物を与えることであらゆる感覚を刺激し、知的好奇心も向上します。また、本物であるということで、大切に扱うようにもなるでしょう。
⑤縫いさし・縫いもの
段ボールのような厚紙に目打ちなどで穴をあけ、毛糸の先にセロテープをつけて固くしたら、段ボールの穴にひもを通してあそぶ「ひも通し」というあそびがあります。
また、紙にりんごやうさぎなどの簡単なシルエットを描き、目打ちなどで間隔を開けて点を打ちます。使う針は、編み物で使う太い閉じ針や、刺繡用の太い針が良いですね。刺繍糸や毛糸を使って縫っていきます。
初めは直線でも良いですよ。慣れてきたら「おうち」などの四角いもの、動物などの丸みのあるものへとステップアップしてあげましょう。
自分で絵を描かせて、しっかり見守りながら、目打ちで穴をあける作業もできると楽しめます。危険が伴うことに対して、子どもは大人が思うよりも注意力が増し集中するものです。
それでもしっかりと見守りましょうね。
紙を縫うことに慣れてきたら、実際にフェルトなどを縫うともっと楽しいですね。
あそび方が無限に広がる活動です。
眠るときにするといいこと、3つ
色々な活動をしながら、体や頭を使うと知的好奇心や主体性がはぐくまれます。このような活動はおもちゃやままごとの相手をするより、大人も楽で楽しいでしょう。もしかしたらお昼寝をしないで、没頭するかもしれません。
夜の寝かしつけの時間になると、どうしても早く眠ってほしいために叱りつけたり、添い寝をして何時間も経過し、うんざりしてしまうことがあるかもしれません。
一番のポイントは、無理に「寝かせようとしない」ことが、子どもの眠りを誘う一番の近道。その具体的な方法や心持ちをご紹介しましょう。
①寝かせようとしない、ベッドの上で徹底的にあそぶ
寝室やお布団、ベッドへ行くのを嫌がる子、ふざけて部屋中を走り回る子、おしゃべりが止まらず寝ようとしない子を目の前にすると、「早く寝てよ」という気持ちになりますね。
子どもはパパやママの表情や言葉からその気持ちを察し、残念ながら余計に寝ません。
そこで、寝かせようとせず徹底的にあそびましょう。プロレスごっこ、くすぐって笑わせる、追いかけっこ、お布団の中にもぐって懐中電灯を灯してキャンプごっこなど、どんなことでも良いのです。
眠る前に思い切り遊ぶと、興奮してしまって眠れないのでは?とイメージするかもしれませんが、眠る前に存分に楽しむことで心が充実し、心地よい疲れと共に眠気が襲い、あっという間に眠ってしまうものなのです。
もちろんすべてのお子さんがそうではないかもしれませんが、お試しくださいね。
②絵本を読む、または、子どもが主人公のお話を作って話してあげる
小さな子どもは「眠ることがさみしい・パパやママとお別れになる・もっと遊んでいたい」と感じることもあります。
眠りたがらないのは、そんな気持ちがあるのかもしれません。
眠るぎりぎりまで大好きなパパやママの声を聞き、顔を見ていたいのです。
眠る前は絵本を読んであげているご家庭も多いでしょう。
ほかにも、子どもを主人公にした即席のストーリーを作ってお話してあげるのも喜びますよ。自分がお話の主人公になっていることがうれしくて、引き込まれるように聞いたり、会話したりと楽しい時間になるでしょう。
お話が終わったら「おしまい。この続きはまた明日ね。」と、お話に期待を持たせて眠らせるのも良いですね。
③ママがあそび疲れて先に眠る(寝たふりをする)
思い切り遊んだり、たくさん話した後は、寝かしつけるパパやママが疲れてぐったりし、スースーと寝息を立てて寝たふりをする・眠そうにすると、子どももその寝息や眠そうな雰囲気に影響されて徐々に眠くなっていきます。
抱き寄せて子どもの耳元でスースーと寝息を立ててあげるのもおすすめです。
まとめ
寒さや雨・雪でなかなか外へ出かけて遊べないときは、子どももストレス発散ができず退屈したり、もやもやとした気持ちで過ごすものです。そんな気持ちの子どもを眠りに付かせるパパやママも一苦労することでしょう。
普段と違う遊びや活動を取り入れたり、眠る前に思い切り遊んであげることで、子どもの気持ちが充実し楽しく一日を追われる方法もお伝えしました。
毎日はむずかしいかもしれませんが、困ったときは取り入れて、快適な眠りに誘ってあげましょう。
筆者プロフィール
炭本 まみ