睡眠と子育て

寝苦しい夜も絵本で快眠! 眠る前におすすめの読み聞かせ絵本・年齢別12選

寝苦しさが増してくる夏。子どもを寝かしつけるにもなかなか眠らなくてお困りのママやパパがいるかもしれません。

少しでも子どもが早く眠ってくれるように、楽しい気分になる夏の絵本を読み聞かせてあげるのはいかがでしょうか。

少し季節感があると子どもは身近に感じ、とても楽しく充実した気持ちになったり、明日を楽しみにするように眠れることでしょう。

0歳から2歳まで、3歳から5歳くらいまで、小学校低学年と3つの年代に分けて、おすすめの夏向き絵本をご紹介します。

0歳から2歳の子どもへ読んであげたい、夏の絵本4冊

0歳から2歳の子どもへの、絵本の選び方

0歳の頃は、まだ視力がしっかり確立されていないので、できるだけイラストがはっきりとした輪郭・色合いの絵本を選びましょう。
ふんわりとした色合いだと、赤ちゃんには見えにくく楽しめません。
また、文章というよりは、物の名前や単語が繰り返される「オノマトペ」などを取り入れた絵本が赤ちゃんの耳に心地よく届きますよ。
そんな絵本を選んであげましょう。

①こぐまのおすもう


猫野 ぺすか 作
出典:福音館書店

2ひきのこぐまがおすもう遊びをします。はっけよーいのこった、のこった。
えいえい、おうおう。よいしょっと押したら、おっとっとっ、倒れてごろーん。

うぉふ、うぉふ、うぉふ。あっふっふ、あっふっふ。
勝っても負けても楽しいね。
もう一回やろう、はっけよい!

無心にたわむれ、転がるこぐまたちの姿を、あたたかく描いた絵本です。
「明日は、ママとお相撲してみようね。」と明日を楽しみにして眠れるかもしれません。

②はしるよ でんしゃ


村田 エミコ 作
出典:福音館書店

黄色い電車が駅を出発して、「タタン トトン」とリズミカルな音とともに走り出します。坂を上り、橋を渡り、坂を下ってトンネルを抜けると、次の駅へ到着です。

元気いっぱいに走る電車の表情も楽しく、急な坂を上るときは力を込めた表情で、暗いトンネルでは目を光らせて行く先を照らします。

電車の表情や音が楽しい乗り物絵本、電車に乗ったり見に行ったりとお出かけを楽しみにできる絵本ですね。

③あめ ぽぽぽ


ひがしなおこ 作/きうちたつろう 絵
出典:くもん出版

ある雨の日、ぼくはママといっしょに公園に出かけます。

ぽぽぽ、さあさあ、ぴとぴと、じゃくじゃく、きらきら…など、
歌人・東直子がつむぐ、リズミカルに光る言葉の数々。

雨の音がページをめくるごとに変わる「オノマトペ」も楽しく、子どもが真似をしたくなるはず。

子どもも大人も心地よくなる、雨粒が語りかけてくる絵本です。夏の雨の日にいかがでしょうか。

④ぞうくんのさんぽ


なかのひろたか 作・絵
出典:福音館書店

ぞうくんはさんぽに出かけました。かばくんに出会って、さんぽに誘うとかばくんはぞうくんの背中に乗りました。
わにくんに出会って、さんぽに誘うと、わにくんはかばくんの背中に乗りました。
最後にかめくんに出会って、かめくんがわにくんの背中に乗ると、ぞうくんが重さにたえられなくて、池にみんな落っこちます。
みんなで水遊びをするというエンディングです。
水遊びが恋しくなる夏向きの絵本です。

3歳から5歳の子どもへ読んであげたい、夏の絵本4冊

3歳から5歳の子どもへの、絵本の選び方

自分の経験を追体験するお話や、ストーリーのある絵本を楽しめるようになります。冒険・日常生活・おとぎ話・昔話など様々なジャンルの絵本を読んであげたいですね。

繰り返し同じ絵本を読んで欲しがったらその要求に応えてあげましょう。何度も読んで欲しがる場合もありますし、途中で飽きてしまうこともあります。

子ども一人ひとりの興味や成長が違うように、選ぶ絵本にも現れます。繰り返し読んでもらうことに臨んだり、途中で飽きてしまっても叱ることはやめ、子どもの思うままにしてあげましょう。そのうち興味が変わってくるはずです。

①はじめてのおつかい


筒井 頼子 作 / 林 明子 絵
出典:福音館書店

小さなみいちゃんが、手に百円玉を二つにぎりしめ、道を歩いていきます。あれれ、ちょっと緊張しているみたい? そう。ママにおつかいを頼まれて牛乳を買いに行くのです。しかもひとりで!

「車に気を付けること、お釣りを忘れないこと」
みいちゃんと一緒になって手に汗をかき、不安な気持ちになっているのは子どもも大人も一緒に味わえるはずです。どんなに日常のささいなことであったとしても、子どもたちにとって一大事である「初体験」。丁寧に描かれたみいちゃんの表情がひとつひとつから伝わってきます。

読んであげるママ・パパもきっと感動するはず。もしかしたら一人でおつかいに行くかも!と子どもが言いだすかもしれませんね。

②おへそのひみつ


やぎゅう げんいちろう 作
出典:福音館書店

「おへそ」ってなんだろう? おなかのかざりかな? どうしてみんなひとつずつあるの? おへその役目と母から子へ受け継がれる生命のすばらしさを愉快に温かく伝えてくれる絵本です。

絵本の中の文字が手描きなのも親しみがもてますね。また、絵も温かく大きくたくさん描かれているので、視覚からも学ぶことができるのです。

夏になり、プールなどでおへそをみることも増えるのではないでしょうか。自分はこんな風に生まれてきたのだ、ということを知ることもできる絵本です。

③すいかのたね


さとう わきこ 作・絵
出典:福音館書店

ばばばあちゃんが、すいかのたねを庭にまきました。
それを見たねこが掘り出してしまいますが、ただの種だったので「つまらない」と庭にうめもどしてしまいます。
いぬ、うさぎ、きつね、ばばばあちゃんがみんなが同じことをしたので、とうとうすいかのたねは「いいかげんにしろ」と怒り出します。

すいかは一体どうなるのでしょうか。

夏の味覚であるすいかを題材にしたお話。すいかの芽がなかなか出ないように、子育てもなかなか芽が出ないと感じるかもしれませんが、子どもと楽しく読める絵本です。

④おしいれのぼうけん


ふるたたるひ、たばたせいいち 作
出典:童心社

お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られて押し入れに入れられてしまいます。
そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
2人をやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。ふたりはどうするのでしょうか?
ボリューミーなお話の内容ですが、あっという間に読めてしまうちょっと怖い冒険のお話。
夏にぴったりの、怖いお話はなかなか眠れない子どもに「ねずみばあさん」がくるかも!と早く寝かせられるかもしれません。

小学校低学年の子どもに読んであげたい、夏の絵本4冊

小学校低学年の子どもへの、絵本の選び方

少しずつストーリーに手の込んだお話を理解できるようになりますが、まだまだイラストの多い本を好む年代でもあります。
イラストの楽しい・多い絵本と、文字だけの児童書をママやパパが読み聞かせる、両方の要素を少しずつ取り入れていけると良いですね。
児童書は絵がありませんが、何ページかずつ毎晩読んであげることで、翌日を楽しみにしたり頭の中で物語のシーンをイメージすることができるようになり、創造性も高まります。

①なつのおとずれ


かがくいひろし 作
出典:PHP研究所

気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。

まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。いよいよ夏の風物詩たちの出番。まだまだ次々に夏を彩る風物が登場します。

勢いがあり爽快な気分になって眠れる充実した絵本です。

②おすしやさんにいらっしゃい!


おかだだいすけ 作/遠藤宏 写真
出典:岩崎書店

おすしやさんに子どもたちがやってきます。目の前に並ぶのは、美しい魚や貝たち。

「さあて、どれをおすしにしようか。」キンメダイ、アナゴ、イカの順に、寿司職人がおすしにしてくれます。

実際に魚を釣り、さばいて、お寿司になるまでを写真と文章で紹介してくれる絵本。
お寿司が大好きなお子さんもそうでないお子さんもみんなが楽しめる科学絵本です。

③しゅくだい


いもとようこ 文・絵/宗正 美子 原案
出典:岩崎書店

今日の宿題はなんだろう? 先生の出した宿題は「おうちの人に抱っこしてもらうこと」。
小学生だとちょっと気恥ずかしい、けれどなんだかうれしい、何よりママやパパがうれしく愛おしくなる宿題です。

子ども自身は自分と重ね合わせながら、ママやパパは親子の触れ合いについて考えながら読める絵本です。


武田美穂 作
出典:ポプラ社

人気の絵本、「となりのせきのますだくん」からの続刊です。
ますだくんの家庭の事情がわかりますよ。
今日はますだくんの入学式。お気に入りのお姉ちゃんの赤いランドセルを背負って入学式にのぞみます。
ますだくんの芯の強さを感じられる一冊。
夏休みが始まり、2学期が近づくと学校に行きたくない、面倒くさいという気持ちになるお子さんもいるかもしれません。
そんなとき、ますだくんが寄り添ってくれるはずです。

夏の季節を感じる絵本で、寝かしつけを乗り切ろう

0歳から2歳、3歳から5歳、小学校低学年と、年代別に分け、夏に読みたい絵本や児童書についてご紹介しました。

子どもにとって寝苦しい夜や、まだまだ遊びたい夜もあるかもしれません。
そんな日に、夏に関連した絵本を読んであげることで、明日への期待を持ったり、楽しいストーリーを自分に重ね合わせたりし、充実した気持ちで眠りにつけるはずです。

ママもパパも暑くて大変ですが、絵本を読んであげることでなぜかイライラした気持ちや疲れが癒されるものです。

ご紹介した絵本を参考にしていただけますと幸いです。

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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