睡眠と子育て

おねしょがなかなか治らない!夜起こしてトイレへ行くべき? Vol.7

日中のトイレトレーニングと一緒に夜のオムツも外れたらお子さんも親御さんも楽ですね。

起きているときにトイレが自立してきた場合、夜のオムツについても自立させたいと思うのは当然のことです。
そんなトイレトレーニングの真っ最中のパパやママは、夜眠っているときお子さんのトイレはどうしていますか?頃合いを見て起こしてトイレに連れていく? けれど起きないときもあるし……。と悩んでしまいますね。

おねしょが多くなったり、もうすっかり日中は自立しているのに、いくつになってもおねしょがおさまらない、そんな時どうしたらよいのか一緒に考えてみましょう。

おねしょはいつまで続くの?

夜、おねしょをしてしまう理由は、膀胱に尿がいっぱいになっても目が覚めず深く眠っているからです。

小さな子どもの膀胱はまだ成長途中なので小さく、あまり尿をためることができません。
また、眠っているときやリラックスしているときは膀胱が収縮して小さくなり、尿をためる量が日中とは変わります。

さらに、子どもの眠りは大変深く、膀胱がいっぱいになっても尿意で目を覚ますことがむずかしいのです。

少しずつ膀胱の機能が成長してくると、尿意で目が覚めたり、朝までトイレへ行かなくてもおねしょをせずに済むようになります。その一般的な年齢は5歳前後と言われています。

5歳を過ぎても、疲れているときや体調の悪いときはおねしょをしてしまうこともあるでしょう。

「夜尿症」と呼ばれる病気もありますが、それは5歳から6歳を過ぎてもおねしょが治まらない子どもの症状のことを言います。その場合は医療機関へ相談してみましょう。

夜は起こしてトイレへ連れていく?それは逆効果なのです

排尿間隔が長くなってきて日中はオムツをしなくても良くなってきた!
そんな成長を感じると、夜もオムツが取れるとうれしいですよね。

思い切ってオムツをはずし、おねしょシートなどで寝かせてみるとやっぱりおねしょをしてしまう。パパやママはそんな経験をしているかもしれません。失敗をしないために、眠っている子どもを起こして夜のトイレへ連れていくことをしているパパやママもいるのではないでしょうか。

すでにご存知の方もいるかもしれませんが、夜子どもを起こしてトイレへ誘うのは逆効果と言われています。

夜トイレへ行くために起こすことは、おねしょの習慣がなかなか治らず逆効果になるのです。夜はぐっすりと朝まで眠らせて、膀胱の成長もうながしましょう。そのためにオムツをしても、オムツが外れるのが遅れることはないので安心してくださいね。オムツをしていても、少しずつ濡れなくなってきます。それが膀胱が成長したサイン。

朝まで膀胱に尿をためておくことができるようになれば、夜のオムツも卒業です。

例えば「夜尿症」の場合は、夜起こしてトイレへ連れていく療法があります。ですが、就学前までは気にすることなく過ごしましょう。

どうしても心配な場合は、医療機関へ相談してみてください。

おねしょのお世話は大変…けれど気長に待つのみ。

夜にオムツをすることは、先ほども述べたようにお子さんを朝までぐっずりと眠らせ、体の成長を促します。途中で起こすことは子どもの負担にもなりますし、睡眠が浅くなり睡眠のリズムが安定しなくなってしまいます。パパやママの負担も大きいですね。

オムツは今様々なタイプがあるので、年齢や目的に合ったものを選んであげましょう。
そうすることで親子で負担なく夜眠ることができますね。

夜のオムツを卒業しても疲れているときや体調のよくないときは、おねしょをしてしまうこともあります。

心配なときは、おねしょシーツや防水タイプのシーツを使うなどしましょう。

子どもは必ず成長します。夜のオムツが必要なくなる日を気長に待つことが、子どもにもプレッシャーにならず成長をうながすことになるでしょう。

辛いときはオムツに頼って。失敗OKの寝具も用意しておこう

パパやママは、夜の排尿の自立がなかなかできず焦ったり、オムツに頼ったりオムツを外して寝かせ、夜にトイレへ誘うために起こすなど、様々な葛藤や悩み、イライラをかかえていることでしょう。また、おねしょをしたときは、お子さんの着替えやお布団の始末などお世話が大変ですね。

しっかりと自立するまではオムツに頼ってみませんか。
また、自立したあとも、防水シーツや多めのバスタオルなどを敷いて、失敗しても大らかな気持ちでお子さんに接してあげましょう。

お子さんはわざとおねしょをしているわけではないのです。おねしょをしたお子さん自身も気持ちが悪かったり、失敗してしまった、ママが怒るかも……など不安な気持ちになるのです。

おねしょやオムツがなかなか外れず自立ができないのは、体の機能がまだ未発達なだけなのです。どうか怒らず、叱らず、成長を見守り、気持ちに寄り添ってあげてください。

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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