睡眠と子育て
え?また夜泣きスタート?2歳を過ぎても夜泣きが続く、その理由と対処法は? Vol.9
夜、ぐっすり眠れるようになったわが子!夜泣きが落ち着いたかな?と思っていたのに、また夜泣きをするようになってしまって頭を抱えているパパやママはいませんか。疲れた夜に泣き止まないわが子を何とか寝かしつける日々は、ストレスが大きく辛いですね。
一旦治まった夜泣きが、なぜ再びスタートしてしまったのでしょうか。どのように対処したらよいのでしょうか。そして、一体いつおさまるのでしょうか。
夜泣きの原因と対処法を一緒に考えてみましょう。
Index
子どもはどうして夜泣きをするの?
夜泣きはおおよそ生後6か月くらいから始まり、1歳半から2歳でおさまると言われています。個人差があるのでもう少し早く始まったり終わったりする子もいます。
夜泣きの原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 日中や寝る前に刺激をたくさん受けた
- お昼寝をしすぎた
- 鼻づまり・寒い・暑いなどの寝苦しさ
- 不安感や寂しさ・甘えたい気持ち
これがすべてではありませんが、おおよそこのような理由があるでしょう。
夜泣きは、日中起こったことを頭の中で整理したり、再度学習したりしている最中に、嫌だったことや不安に感じたことを思い出して、泣き出すとも言われています。
少しずつ成長している証だと捉えると、少しはパパやママの気持ちが楽になるかもしれませんね。
ですが、毎日続く夜泣きは出口のないトンネルのように、暗い気持ちになったり、眠れずに疲れが溜まりストレスになりますね。
個人差はあるものの、必ず夜泣きがおさまる日が来るので、ときには泣かせたまま、ただし目を離さず見守っても良いのです。
2歳を過ぎても夜泣きが続くのはなぜ?
2歳くらいになると、夜泣きはおさまり朝までぐっすりと眠れるようになってきます。
ですが、おさまってほっとした矢先、また夜泣きが始まることもあります。
それはどんな理由なのでしょうか
- 保育園や幼稚園に入園するなど子ども自身の生活が変わった
- 引越しなど生活環境が変わった
- 旅行などへ行き、いつもと違う環境で眠った
- 弟や妹が生まれ、自分がお兄さん・お姉さんになった
- イヤイヤ期である
- 卒乳・断乳をした
- 歯が生えそろってきた
- 怖い夢を見た
このように、子どもの心の発達によってプレッシャーやストレスなどを感じ、精神的な要因で夜泣きをしたり、しばらく続くことがあります。
長く続いてしまうこともありますし、短期間でおさまることもあります。
少し年齢が大きくなってきた子どもの夜泣きには、どのような対処法があるのでしょうか。
次の章でご紹介しましょう。
夜泣きの対策ってあるの?
赤ちゃんのときは、抱っこをしてゆらゆらしたり背中をトントンしてあげる、添い乳をするなどの対処法で乗り切ってきたかもしれません。
ですが、2歳を過ぎるとそれではなかなか夜泣きがおさまらないものです。
どのような対処法があるのでしょうか。
1.しっかり起こしてしまう
怖い夢を見たり、寝ぼけたまま泣いていることもあります。なかなか泣き止まないときは、しっかり目を覚ましてあげましょう。
リビングへ連れて行って水を飲ませてあげる、トイレへ誘ってみるなど、少し体に刺激を与えてあげると泣き止むかもしれません。
泣き止んだら再びベッドへ誘い、しっかりスキンシップをしながら寝かせてあげましょう。ベッドへ行きたがらない場合は、「絵本をひとつ読もうか。ひとつ読んだらお布団に一緒に行こうね。」と言って絵本を読んであげます。
安心することで、また眠れることでしょう。
2.見守りながら泣かせておく
夢を見たり、寝ぼけて泣いていることもあります。その場合は、なだめたり声をかけず、見守りながらそっとしておくと、そのうち泣き止みます。
そして次第に自分で眠りにつくでしょう。
泣いたからと言って、パパやママが対応しなくても自分で寝入ることも多くなってくる年齢です。ただ、体に異変がある場合もあるので、泣いたときは必ず異常がないか確認をし、眠るまでは見守り、放置しないようにしましょう。
3.ドライブに出かける
どうしても泣き止まず、隣近所にも迷惑と感じるときは、外へ連れ出すこともおすすめです。もしも車をお持ちなら車に乗せて少しドライブしてみませんか。
子どもは車の中で眠ることが多いですね。眠い夜中にドライブの心地よい揺れは、さらに眠りを誘うでしょう。
車がない場合は、抱っこして外へ出てみるのも良いですね。
空気が変わることを察して泣き止むこともあります。
生活リズムの見直しとスキンシップを増やしてみよう
日中の活動や眠る前のルーティーンをすることは気持ちが安定し、夜泣きを減らせることへつながります。
朝早く起こす
もしもまだ保育園や幼稚園へ通っていないのなら、生活のリズムを見直してみましょう。
朝はお出かけの準備やパパのお弁当の用意など、忙しい時間帯。子どもが眠っていてくれた方が手がかからずスムースですね。ですが、朝早く起きることが生活リズムを整える一番の方法なのです。
午前中のうちに戸外でたっぷりあそぶ
早い時間にたっぷり活動をすることが大切です。体を動かしてあそんだり、歩いたり走ったり、また、パパやママとスキンシップを取って過ごすことで、午後や夕方の黄昏泣きが減ったり、夜も早めにしっかり眠るリズムがついてくるでしょう。
お昼ご飯を食べてお昼寝をさせる
午前中たっぷりあそんだあとは、お昼ご飯を食べさせお昼寝をさせましょう。お昼寝を嫌がる子、あまりしたことのない子は、ごろんと横になってあそんだり絵本を読んであげるだけでも構いません。
静と動のメリハリをつけましょう。
おやつを食べて午後も活動しよう
もしもお昼寝ができた場合は、2時間から長くても3時間程度で起こしましょう。夕方まで眠ってしまうと夜になかなか眠れなくなってしまいます。その時の体調や午前中の活動によって、お昼寝の長さも変わってくるかもしれません。臨機応変に対応しましょう。
おやつはお菓子でなくても良いのです。小さなおにぎりやスープ、野菜スティックなどでOK。おやつはお菓子の時間ではなく補食(三食の食事を補う)の時間です。例えばお昼寝から起きたら、一緒におやつを手作りするのも楽しいですね。午後の刺激的なあそびや活動になるでしょう。
夕飯・お風呂に入り、早く寝かせる
夜の眠る時間もなるべく毎日同じ時間に眠るよう、リズムを決めておきましょう。
翌朝早く起きられるよう、夜は早めに寝かせましょう。
眠りの儀式・ルーティーンを毎晩やってみよう
もしもなかなか眠らない、眠りたくない場合は、「眠りの儀式」を取り入れてみましょう。
例えば、
- 歯磨きや着替えが終わったら、家じゅうの家電製品やぬいぐるみ、家具などに「おやすみ」と言って回る
- 絵本を1冊~2冊読み聞かせる
- 水を飲む
- オルゴールや静かなCDをかける
- 今日一日あったことを話す
などです。
全てをしなくても構いません。けれど、眠る前はこのようなルーティーンを行い、それが終わったら電気を消して眠ると決めておくと納得して眠るようになりますよ。
夜泣きと睡眠障害の違いとは?対策は「生活リズム」の見直し
夜泣きと同じように、寝ている間に泣いたり叫んだり、汗を大量にかいていたり、目を見開いていたりするのが「睡眠障害」や「夜驚症」とよばれるもので、夜泣きとは違い本人に記憶はありません。
病気や障害ではなく、成長に伴う一過性のもので、ストレスや疲れが引き起こすこともあると言われています。ほどなく落ち着きますので、危険のないように見守りましょう。
まとめ
落ち着いたらまたスタートしてしまう夜泣き。パパやママは夜眠れず、辛い思いをしたりストレスを抱えていることでしょう。
生活リズムを整えること、スキンシップを増やすこと、しっかり戸外や室内であそぶことなど、夜泣きを落ち着かせていくための方法の一つをご紹介しました。
とても辛い夜泣きですが、必ず終わりがきます。子どもが大きくなったとき、切なく愛おしい思い出となって話す時がくるでしょう。
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筆者プロフィール
炭本 まみ