眠りと寝具の4コマまんが
羽毛布団のお手入れ方法
今回は羽毛布団のお手入れについて、毎日できることや、月に1回の頻度でやって欲しいこと、注意点などをご紹介します。
<登場キャラクター>
名前:じぶんまくらちゃん
オーダメイド枕・じぶんまくらが、ある日突然動きだした。
足の間に見える『タグ』がチャームポイント。
名前:きのさん
寝具店で働いていた睡眠大好きwebライター。いつも眠そうな顔と、アイマスクがポイント。
(※どちらも非公認キャラ)
羽毛布団のお手入れ方法
ポイントは湿気を溜めないこと
- 毎日、起きたら羽毛布団をめくっておく
- 週に約1回、風通しの良い日陰や室内などに干す
- 月に約1~2回、カバーを付けて天日干しする(※)
日陰や室内で干す場合、布団干しがあると便利です。
もし布団干しがない場合は、ベッドなどに羽毛布団を裏返した状態で広げるか、椅子を2つ並べて背もたれに掛けておく方法などがあります。
風通しの良い室内に干しながら、羽毛布団を軽く上下に揺らしたり、キルトひとつひとつを両手で優しく挟むようにして、羽毛をもみほぐすのもおすすめ。(※力をこめて押すと羽毛が潰れて劣化が進む恐れがありますのでご注意ください)
羽毛布団を傷つけてしまわないように、布団カバーはつけたままで、優しく取り扱いましょう。
※天日干しをする時に注意すること
- 前日も晴れた、湿気が低い晴天の日に
- 10時~15時までの間に
- 夏は約30分・冬は約1時間
- カバーをつけたまま、またはシーツなどをかぶせて直射日光を避ける
羽毛布団を天日干しする時は、カバーやシーツをかぶせたままで干したり、市販の布団干しシートを利用して、直射日光を避けましょう。
布団生地が紫外線で劣化して傷んでしまうと、中から羽毛が飛び出す原因につながります。
もし羽毛布団の生地がシルク素材の場合は、天日干しは避けて、風通しの良い日陰干しがおすすめ。
羽毛布団は叩かずに表面をはらう
天日干しした羽毛布団を取り込む時は、ふとん叩きなどで叩くと羽毛が傷んだり、生地が傷つく原因になってしまいます。
羽毛布団の表面を軽く払うくらいにしましょう。
羽毛布団に布団乾燥機を使う場合
どうしても天気の良い日にお手入れが難しい時は、布団乾燥機を使う方法も。
- 高温にしない(約70℃より低温で)
- 短い時間にする(長くて約30分ほど)
- 使う回数は、多くても週に1回まで
羽毛が約70℃以上の高温になると傷みやすくなるため、布団乾燥機に「羽毛布団コース」などがあればそちらを利用して、高温になりすぎない設定で使いましょう。
設定がない場合などは、布団乾燥機の吹き出し口と羽毛布団の間に、毛布などを挟んで直接熱風が当たらないようにすることもおすすめ。
(※布団乾燥機によって異なりますので、必ずご使用前に付属の説明書をご確認の上、羽毛布団にお使いください)
羽毛布団のお手入れで避けるべきこと
消臭スプレーを羽毛布団に使わないで!
羽毛や布団生地が傷むことがあるため、消臭スプレーなどをかけることは避けてください。
布団に湿気が溜まると、羽毛特有のにおいが強く感じやすくなりますので、においが気になる場合は、湿気を飛ばすお手入れがおすすめ。
布団内部の空気を入れかえることで、湿気が抜けてにおいが薄れやすくなります。
羽毛布団はご家庭で洗わないで
羽毛が中から吹き出さないように、羽毛布団の生地は高密度で織られている場合が多く、洗いたくても水や洗剤が浸透しにくく、乾かすことも難しくなります。
特に冬用の羽毛布団(詰め物が1.0kg以上入っているものなど)は厚みもあります。
ご購入いただいた羽毛布団は洗わなくても清潔さを保てるよう、布団カバーをこまめに付け替えて。
シーズン終わりなどに羽毛布団を洗う場合は、専門店の丸洗いサービスなどを利用しましょう。
羽毛布団の丸洗いサービスは、羽毛などの傷みを抑えながら、しっかり洗って乾かせるように工夫されています。
また、コインランドリーで洗う場合も、汚れが落ちきらなかったり、羽毛がキルト内部で片寄ってしまうなど、寝心地が損なわれてしまうことも。
どうしてもコインランドリーで洗いたい場合は、コインランドリーで洗えるように工夫されている羽毛布団を選びましょう。
羽毛が飛び出してしまった時は?
羽毛を引き抜かないで
小さな羽根のような形をしている羽毛(スモールフェザー)が、布団生地や縫い目などから出てくる時があります。
この時、羽毛を引き抜いてしまうと、穴が大きくなってしまい、次々に別の羽毛が出やすくなってしまいます。
飛び出しそうな羽毛を見つけた時は、引き抜かずに布団の内側に引き入れて。その後、出ていた場所の生地を爪の甲などで潰すように押しておきましょう。
布団生地が破れてしまった時は?
補修用の布で穴をふさぐ
羽毛布団に付属している『補修用の布』を、アイロンで生地が破れている部分を覆うようにつけます。
もし補修用の布が付いていない場合は、市販の補修シートなどをご利用ください。
▼基本的な補修布の使い方
- 穴より大きめに補修布を切る
- 穴周辺の羽毛をずらして、穴の周りを平らにする
- 切った補修布を穴にかぶせる
- 補修布の上にあて布を置く
- あて布の上からアイロンを約10秒ほど当てる(※アイロンの温度や時間などは、補修布や補修シートの説明書をご確認ください)
傷や穴、破れが大きかったり、数が多くて補修しきれない状態の場合は、羽毛布団リフォームや打ち直しなどがおすすめです。
購入されたお店や羽毛布団リフォームを取り扱うお店などにご相談ください。
▼じぶんまくらでも、羽毛布団リフォームを承っております(お店に直接ご相談ください)
(※じぶんまくら公式サイトへ移動します)
羽毛布団のお手入れは『湿気を逃がす』
羽毛布団のお手入れ方法は、毎日起きたら羽毛布団をめくっておく、週に1回は風通しの良い日陰に干す、月に1~2回ほど天日干しするのがおすすめ天日干しは、前日も晴れた晴天の日に、10時から15時までの間に、冬は片面約1時間ずつ、カバーをつけたまま干しましょう
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筆者プロフィール
木野 いく