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冬の羽毛布団の違いと選び方5:その他のこだわりポイント

最終回は、もう少し詳しく自分に合う羽毛布団を選びたい方に、『その他のこだわりポイント』についてご紹介します。

その他のこだわりポイント

冬の羽毛布団の選び方ポイント5

じぶんまくらちゃんが説明する冬の羽毛布団の選び方ポイント5

こだわりポイント:羽毛の種類

できれば『グース』羽毛を

主な水鳥の種類

主な水鳥の種類

羽毛は水鳥の種類によって表記が変わります。
『ダック』はアヒルの羽毛。雑食性のため、特有のニオイが強め。
『グース』はガチョウの羽毛。草食性の傾向があるため、特有のニオイが少なめで、羽毛の品質が良いものが多い。

ダック・グース共に、長い期間飼育された羽毛の場合『マザー』を付けて呼ばれます。
羽毛も大きく育ちやすい傾向にあるため、品質が良いとされています。

羽毛の色について

羽毛布団に『ホワイト』や『シルバー』など、羽毛の色が表記されている場合がありますが、色の違いで寝心地に差はありません。
ただ『シルバー』などは生地に羽毛が透けて見えてしまうことも。
『ホワイト』でも若干色が濃いものが混じる場合がありますが、品質に影響はありません。

希少なアイダーダウン

アイダーダックとアイダーダウン

アイダーダックとアイダーダウン

アイスランドの海岸線などに生息する「アイダーダック」が、ヒナを守り温めるために、巣に羽毛を敷きつめます。
ヒナが巣立った後、この羽毛を回収して加工したものが「アイダーダウン」と呼ばれます。

巣を見つけたり、手で羽毛を回収・精製加工するのが難しいなどの理由から高額になってしまいますが、ヒナを守るための羽毛を使っているため、驚くほどの保温性と柔らかさがあり、最高級のダウンと言われています。

こだわりポイント:羽毛の産地

羽毛は海外から輸入

寒さが厳しい地域で育てられた水鳥の方が、良質な羽毛になると言われています。
羽毛の代表的な産地はポーランド、ハンガリーなどですが、水鳥の品種や飼育環境の管理など、さまざまな影響で羽毛の品質が異なります。

羽毛の産地が本当なのか気になるなら

羽毛の産地や品質のラベル一例

羽毛の産地や品質のラベル一例

『J-TAS™』は一般社団法人 日本寝具寝装品協会が発行するラベルのこと。
J-TASラベルが付いている羽毛製品は、信頼できる機関で管理され流通している製品の印です。
羽毛布団に表示されている羽毛の原産地が正しいと安心したい時などにご確認ください。

その他、羽毛専門の公的検査研究機関『CIL(※)』が発行する『CILギャランティーラベル』が取得されているかどうかも、羽毛品質の参考になります。
(※一般財団法人 科学技術振興会 快適睡眠研究所 https://cil.or.jp/

こだわりポイント:羽毛の洗浄や選別

ラベルの有無や寝具メーカーをこだわるのも◎

有名な寝具メーカーや『CILギャランティーラベル』は、羽毛の組成混合率や清浄度(羽毛がちゃんと洗浄されているか)など、さまざまな品質基準を満たしているか、厳しくチェックされています。
ラベルが付いているかどうかや、安心できるメーカーから選ぶこともおすすめです。

羽毛に加工を施したものも

羽毛がより広がりやすくなる加工を施したものや、特有のニオイを少なくするもの、抗菌加工を施した羽毛などもあります。
羽毛がしっかり洗浄されていれば特有のニオイは少なくなりますが、どうしても気になる方は『再生羽毛(リサイクルダウン)』もご検討ください。

再生羽毛(リサイクルダウン)の羽毛布団とは

古い羽毛布団を回収・解体・洗浄して、まだ使える羽毛のみを選別して羽毛布団に仕上げたもの。
洗浄しすぎても羽毛は傷んでしまいますが、羽毛の品質管理を厳しく行い、再利用できるものだけを新しい布団生地に詰めることで、また羽毛布団として使うことができます。
廃棄される羽毛布団を減らすことで、二酸化炭素の排出を抑制することにもつながります。

▼再生羽毛(リサイクルダウン)の詳細はこちら。

こだわりポイント:糸の細さと織り方

糸の細さと織り方イメージ

糸の細さと織り方イメージ

綿は『糸(繊維)が細い』ほど高品質

綿(コットン)は繊維が細いほど、軽くて触り心地がよくなり、羽毛布団として快適な寝心地を感じやすくなります。
繊維の細さを『番手』で表し、数値が大きいほど細くなります。

体と一体感があるほど使い心地がいいと言われる最高級の羽毛布団の場合、80~100番手以上の綿生地を使っていることもあります。

生地の織り方は『サテン』

細い糸の綿を使い、高密度のサテン(朱子織り)で仕上げた生地は、やわらかくしなやかで、体に寄り添いやすくなります。

細い繊維の綿は生地に仕上げる時、ゆっくり時間をかけて製造する必要がある場合もあるため、価格が高くなる傾向があります。
柔らかくフィットする布団をお望みの方や、体との隙間を少しでも減らしたい方は、『綿糸の細さ』と『生地の織り方』もチェックしてみてください。

こだわりポイント:羽毛布団のサイズ

ふくらむ羽毛布団はワンサイズ大きくても◎

羽毛布団はふっくらとふくらむため、体に掛けた時にやや小さく、物足りなく感じる場合があります。
同じシングルサイズの毛布と比べて、寝返りした時に端から手足が外に飛び出しやすくなることも。

寝返りしても体を包みこむように使いたい場合は、羽毛布団のサイズを『ひとつ上』で選んでみて。
例えばシングルサイズの羽毛布団を使うところ、セミダブルサイズの羽毛布団にしてみるなど。
またダブルサイズの羽毛布団を二人で使っている場合などは、ひとりで1枚ずつ使うことも検討してみてください。

迷った時は寝具専門店へご相談を

信頼できる寝具専門店へご相談ください

羽毛布団を選ぶ基本的なポイントを確認しても、自分に合う羽毛布団を決めきれない時や、気になる点が残っている時などは、お近くの寝具専門店にご相談ください。

品質の良い冬の羽毛布団は高額になりがちですが、適切なお手入れをすることで、長い年月お使いいただける寝具です。
納得できるまでご相談・比較してお選びください。

▼じぶんまくらの店舗一覧はこちら。

▼もっと詳しい羽毛布団の選び方・情報はこちら。
(※公式オンラインショップへ移動します)

羽毛布団選びは『寝室の環境・使い方』から

基本的な選び方のポイント「詰め物の量・羽毛の割合・ダウンパワー・生地の素材・キルト」は、寝室の温度や暖房の使い方、暑がりや寒がりなどの体感も参考に決めて、羽毛布団をじっくり比べてお選びください。

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筆者プロフィール

木野 いく

2014年寝具会社に就職。約9年間の経験を活かし、現在いい眠り.pressにて、寝具や睡眠の知識にまつわる記事を担当。 趣味は読書、散歩、寝ること。好きなものはチョコレート(長年手の湿疹に悩む…原因はチョコレート説あり)
2014年寝具会社に就職。約9年間の経験を活かし、現在いい眠り.pressにて、寝具や睡眠の知識にまつわる記事を担当。 趣味は読書、散歩、寝ること。好きなものはチョコレート(長年手の湿疹に悩む…原因はチョコレート説あり)

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