眠りの特集
就寝前に鼻づまりやクシャミをとめるには? 秋の夜長にぐっすり眠ろう vol.2
「花粉症の人の約6割は睡眠の質が低下している」という調査結果がでているように、鼻炎症状は睡眠の大敵です(出典:睡眠と花粉に関する調査 2022)。
「ちょうどよい気候の秋夜こそ、たっぷり眠って疲れをとろう!」と思っていても、鼻水やクシャミがとまらないと、快適なリラックスタイムは一向に訪れません。
そんな花粉症の影響による睡眠の悩みは、セルフケアで改善できます。
スムーズな入眠に役立つナイトケアや簡単にできる鼻づまり解消法を実践し、快眠を目指しましょう!
花粉症状を和らげるナイトケア
鼻づまり・鼻水・クシャミ・目のかゆみなど、睡眠を妨げる花粉症状。
それらの影響で「眠りが浅い」「寝つきが悪い」「就寝中に目が覚める」といった悩みを抱えている方は、ぜひ就寝前にひと工夫をしてみてください。
秋の夜長にぐっすりと眠るためのポイント
- 就寝の1時間前からは強い光を浴びないようにする。入眠前は、色温度が低い暖色系の明かりのなかで過ごす。
- 30dBA以下の音環境で睡眠をとれるようにする。
- 体格や睡眠の悩みに合わせ、吸湿性や放湿性に優れた寝具を使用する。また、掛布団は肌触りや軽さを意識して選ぶ。
- ユーカリやティートリーなど、花粉症に効果◎なアロマオイルを活用する。
- 身体は手を使ってやさしく洗い、入浴後にしっかりと保湿ケアを行う。
- 寝る前に鼻の周囲を蒸しタオルで温め、白色ワセリンを塗る。
- 花粉症の炎症を悪化させないよう、アルコール類の摂取を控えめにする。
手軽にできるナイトケアで、ツラい症状を和らげ、免疫力をアップしましょう。
鼻の不調に効くツボ
ツボを刺激することで、鼻づまりやクシャミなどの症状を軽減することができます。
左右のツボに両手の人差し指をあて、静かに押してやさしく離す流れを数回繰り返します。このとき、目尻にむかって軽く押しあげるように揉むと効果的です。
親指をツボにあて、残りの指で手のひらを支えながら、若干の痛みを感じる程度の強さで5秒間押してゆっくりと離します。この流れを両手で5〜6回ずつ行いましょう。
特に「合谷」は自律神経に作用する万能なツボで、移動中やデスクワークの合間などのタイミングで気軽に刺激することができるのでオススメです。
30秒で鼻づまりを解消できる裏ワザ
仕事や家事に追われていて、「今すぐ鼻づまりをとめたい!」という方も多いはず。
そんな方のために、『30秒で鼻づまりを解消できる裏ワザ』を伝授します。
ペットボトル鼻づまり解消法
- 鼻づまりが起きている鼻腔の反対側の脇に、ペットボトル(500ml)を挟んで圧迫する。
- 1の状態で20~30秒間、脇にグッと力を入れ続ける。
- 両方の鼻腔が詰まっている場合は、1.2を左右交互に行う。※圧迫を行いすぎると腕が痺れてしまう可能性があるため、長時間ペットボトルを挟まないようご注意ください。
効果が持続するのは、ペットボトルを挟んでいる時間の約5倍ほど。「大事なミーティングやプレゼンがある」「家事や育児に集中したい」というときにピッタリな対処法です。
また、寝転ぶことができる状況であれば、詰まっている鼻腔の反対側の脇を下にして、横向きで寝ることでも同様の効果が得られます。
脇の皮膚の下には、鼻甲介につながる交感神経が通っています。そこを圧迫して交感神経を刺激することで、鼻甲介の血管が収縮し、空気の通り道ができるのだそう。
今回ご紹介した方法はあくまで一時的な対策のため、症状が長引いたり繰り返したりする場合は、できるだけ早めに病院を受診しましょう。
【Point】
・手軽にできるナイトケアを実践し、ストレスフリーな睡眠環境を整えよう!・鼻の不調に効くツボを覚え、いつでも押せるようにしておこう!
・即座に鼻づまりを解消したいときは、数十秒だけ反対側の脇下を圧迫しよう!
<出典>
■厚生労働省「アレルギーポータル」
■一般社団法人 日本アレルギー学会
■WHO「夜間騒音ガイドライン」
■エステー株式会社「睡眠と花粉に関する調査 2022」
■アリナミン製薬株式会社「健康サイト」
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筆者プロフィール
ライター 宇都宮 桜子