みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。睡眠と美容、健康をテーマに取材経験を生かした役に立つコラムをお届けします。
今回は「睡眠時間」についてです。世界から見ても睡眠時間が短いと言われる日本ですが、どんな影響を与えるのか掘り下げます。

厚生労働省が指針としている平均睡眠時間

そもそも平均睡眠時間とは何なのか？と思って調べてみると、ユニークすぎる回答だったのが厚生省『健康づくりのための睡眠指針2014』。指針の睡眠12箇条・第五条に「必要な睡眠時間は人それぞれ」と大きく定義されていた。なるほど、それはおっしゃる通りで、睡眠時間は性別、年代、環境などによって大きく異なる。その指針には、日本の成人の睡眠時間は６時間以上８時間未満の人が約６割を占めるそうだ。ちなみに私は６時間～７時間程度。仕事が立て込んでいる時は４～５時間と睡眠時間が短くなり、睡眠不足が２日続いただけで日中の集中力が確実に落ちる。

この指針には、他にもいろいろ情報が盛り込まれているのでじつにおもしろい。睡眠時間は日の長い季節には短くなり、日の短い季節には長くなるとか、年を重ねるごとに睡眠時間は短くなっていくそう。25歳で約７時間、45歳では約6.5時間、さらに60歳になると約６時間という具合……。確かに、若い頃は何時間寝ても何ともなかったが、最近は、目覚ましをかけなくてもピタッと決まった時間に起きてしまう。たまには寝坊したいとも思うが、一度目が覚めしてしまうと二度寝ができない体質になってしまったようだ。

二度寝ならまだしも、私のまわりには不眠で悩んでいる人がわりと多い。０時にベッドに入り30分後にはピタッと起きてしまう人、夜中トイレに1度起きると２度と眠れない人、目覚ましが鳴る１時間前に必ず起きてしまう人……。熟睡とはほど遠く、疲れがなかなかとれず日中ぼんやりしてしまうそうだ。

冒頭にお話した「必要な睡眠時間は人それぞれ」だが、極端に短いのはやはり体調を崩ししやすい。そこで、睡眠時間を確保するためのポイントを３つご紹介しよう。

いい眠りを誘うために、美容ライターがしていること

平均的な睡眠時間をとっている私からのアドバイスが有効かどうか少し疑問になるが、質の良い睡眠をとるために、ぐっすり深い睡眠が得られるように行っている睡眠ルーティンを紹介する。

その1：スカルプブラシでヘッドマッサージ

１日仕事をしていて、たくさんの考えごとをして、悩んで、時に悔しい思いをする。フルスロットルで働いた頭を休ませるために、スカルプブラシでヘッドマッサージをしている。剣山のような硬いブラシで、耳まわり、生え際、頭頂部、えり足と小刻みにブラシを左右に動かしながらマッサージ。コレが普通のブラシよりもアタリが強く、部位によっては痛いのだが、ほぐすことが目的なのでしばしガマンを。３分ぐらいブラッシングしていると血行がよくなり、頭や肩、首、目周りがだいぶラクになる。とくに日中PC作業が多い方におすすめ。

お気に入りはジョンマスターオーガニックのスカルプブラシ。2種類の突起がちょうどいい具体に頭皮を刺激する。ちなみに持ち手はツボ押しにもなる。

その2：ハーブティでからだを温める。

寝る前に冷たいものを飲んでしまうと、内臓が冷えてしまうのでNG。もちろん、アルコール飲料やコーヒーなどのカフェインも避けるべき。寝る前はノンカフェインのハーブティでからだの中から温めよう。寝る前の30分のうちにカップ1杯のお茶を飲み、ほっとひと息つきたい。読書をしてもよし、瞑想をしてもよし。スマートフォンから離れてデジタルデトックスを。

ハーブティは毎日違う種類を用意している。大きなカップに入れてちびちび楽しむこともあるが、飲みすぎると夜中トイレに目覚めてしまうので量は気を付けたい。

その3：こころを鎮める、インセントスティック

香りの力は絶大だ。以前、エッセンシャルオイルの話をしたが、最近ハマっているのがインセントスティック。お香を焚くと何だか心の芯の、奥のほうからじんわりと解放されていくのがわかる。穏やかな気持ちになり、心のもやが晴れていく。日中イラっとしたこともどうでもよくなり「とりあえず、今日は寝よう」と、そんな自分を許したくなるから不思議。

エッセンシャルオイルやルームディフューザーと違って、インセントスティックはかなり独特。森林浴をしているようなウッディ系の香りはがかなり落ち着く。

年末に向けて仕事も家事も多忙を極めるので、自分のコンディションに合った睡眠時間を確保して、体調を崩さないように整えてほしい。

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