みなさん、こんにちは。美容ライターの夏目 円です。睡眠と美容、健康をテーマに取材経験を生かした役に立つコラムをお届けします。
今回のテーマは、昨今の生活習慣の変化に合わせて空前のトレンドとなっている香りから派生した新たな美容のムーブメントとなる「夜香水」についてです。フレグランスをこよなく愛する美容ライターがおすすめする５つをご紹介します。

なぜ今、“夜香水”を楽しむ人が急増しているのか？

“夜香水”とは、就寝時に香水をまとってから眠りにつくこと。生活環境の変化によって自宅で過ごすことが多くなったことで、ルームディフューザーやキャンドルを焚いて部屋で香りを楽しんだり、外出しない日もフレグランスをつけている人も多い。その流れを受けて、眠る時も自分の好きな香りに包まれたい！と思う人が最近増えているという。

私は１年365日欠かさずフレグランスをつけるほど大好きだが、“外出する際にまとうもの”という固定概念があったので、夜香水は試したことがなかった。ある撮影現場で仲良しのモデルさんが、「夜香水をはじめたらすごくいい眠りにつけた」と聞いたので、さっそく私も試してみることにした。
どんな香りを選んだらいいのか最初はわからずあれこれ試す日々が続いたが、ハマる香りに出会うとコレがびっくりするほどいい眠りにつけるのだ。

具体的にどんな作用があるかというと、まとった瞬間の幸せ度数のレベルがぐんと上がる。多幸感にあふれ、「今日も１日ありがとう、お疲れさま、自分」といたわってしまうほど。眠る前のルーティンである読書の時間も幸せ時間が続き、うとうとと眠くなるのだ。

フレグランスをつける際は、鼻から遠い部位、寝首や胸のあたりにワンプッシュほど。普段使っている量の半分程度で十分。
衣服や寝具につけると強く香ってしまうので、必ずからだにつけること（体温によって香りはより際立つし、自分のからだのにおいと相まってさらにいい香りになるのだ）。

では、夜香水におすすめの5つの香りを紹介しよう。

頭をフルに使った日に。何も考えずに眠りにつきたい

日中、オンラインミーティングが続いた時や自宅作業でずっとＰＣと向き合っていた日など、頭が相当疲れている時に。
ずっしりとした深いモスやムスク、サンダルウッドの香りで、ゆっくりと深呼吸して。目を閉じると、そこは神秘的な空気が広がる苔寺を連想させる。もう何も考えず、１日がんばった自分をほめてあげてほしい。

KITOWA　オー・エクロジオン モス・テンプル

“明日はようやくお休み！”という休日前の夜は爽やかなベルガモットの香りを

まとった瞬間にシトラスの陽気で明るく、ポジティブな香りがふわっと立ち込めて、思わず笑顔がこぼれしまう。
趣味の本や旅のガイドブックなど、自分の好きなジャンルを読みながら眠りについて。
朝寝坊をしてもいいので、時計のタイマーは当然オフにしておこう。

ミラーハリス レブリード ベルガモット

やさしくなりたい、そんな夜はムスクの香り

ひとの温もりを感じる、やさしいムスクの香り。少し気持ちに余裕がなくてイライラしたり、自分を見つめ直したい時にぴったり。
上品なフローラルも重なって、自分自身を愛おしいと思ってしまうほど。甘い気分になりたい夜にも味方になってくれて、他人にもやさしくなれるはず。

ナルシソロドリゲス ピュア ムスク フォー ハー

ローズの香りに包まれて、贅沢な夜を過ごしたい

ローズ、ローズ、ローズ！ まとった瞬間にたくさんのバラに包まれているよう。ダマスクローズとセンティフォリアローズのエッセンスとアブソリュートが何とも贅沢すぎて、１日がんばった自分にご褒美を。気分が落ち込んでいる時にもバラの香りがそっとやさしく包んでくれて、心のもやもやをゆっくりと解きほぐしてくれる。大好きなパリの街を思い浮かべながらいい夢を見たい。

ディプティック オードパルファン オー ローズ

ストレスフルな日常からリセットされたい夜に

まだお休みまで数日、明日は大事なプレゼンがあってうまく眠りにつけないかも……。そんなストレスフルな夜は、すっきり爽やかなシトロンの香りに包まれて。
はじけるような清涼感のある香りをまとうだけでクリーンな気持ちに。オリエンタルなブラックペッパーやウッディが心をしずめてくれて、ゆったりとした気分に。

ル クヴォン メゾン ド パルファム ボタニカルコロン アクアナンファエ

香りは脳にダイレクトに届くので、その時の気持ちにそっと寄り添い、イライラや不安を和らげて、ハッピーマインドに。その日の気分やスケジュールに合わせて香りを選ぶと、睡眠の質がきっと上がるはず。
あのマリリン・モンローも楽しんだという夜香水をぜひ今晩から試してみて。

▼夏目 円 プロフィールはこちら

（※外部サイトへ移動します）