睡眠と子育て

子どもの春の寝具・パジャマってどんなものが最適?暑すぎない・寝冷えしない眠るときの準備とは

春は季節の変わり目ですね。
まだ寒く冷え込む夜があったり、気温がぐーんと上がり汗ばむ日もあります。
夜は比較的涼しく、中にはまだ寒い街もあることでしょう。
お子さんの眠るときのパジャマや服装、お布団はどんなものが最適であり、快適に眠らせてあげられるのでしょうか。

これまでのコラムの中でも、子どもは大人よりも体温が高く汗をかきやすいことや、体の動きを妨げられる寝具だと、よく眠れず愚図ったり、汗をかいたり、寝返りが多くなったりするとお話してきました。

気温や室温がまだ安定しない春。夜の支度や眠る準備はどのようなものが快適なのでしょうか。チェックしたいポイントをご紹介しましょう。

春はまだ夜が冷える日も。寝冷えに気を付けよう

北海道から沖縄まで日本は東西に広く、気温や気候もさまざまですね。
春と一口にいっても、まだまだ寒い北海道から気温が安定している関東・関西、気温の変動がさほどない九州・沖縄などそれぞれの地域によって気温差があることでしょう。

春は季節の変わり目。冬が終わり夏に向かう真ん中の季節なので、風が強かったり花粉が多かったり、気温の低い日、雨の続く日など安定しない時期でもあります。
春になり日中はぽかぽかした陽気でも、夜は気温が下がって室内が寒くなる日もあります。
バスタオルやタオルケット1枚だけで寝かせるのは少し早いかもしれません。

また、半袖・半ズボンのパジャマは手足が冷えて寝冷えをすることもあります。
冬の寝具より一枚少なく、冬場のパジャマよりも少しだけ薄手のものでもまだ大丈夫です。
または、おなかが出ないように腹巻きをしてあげるのもいいですね。

寝具は軽いタイプがおすすめ

まだ寒い夜もある春ですが、子どもが自ら行う体温調節や寝返りの邪魔をしないように、寝具は軽いものをおすすめします。

子どもは大人よりも体温が高く、眠るときはさらに体温が上がります。暑くて不快なときは自ら布団を蹴って体温を調節したり、手足を出して体温を逃がしているのです。
寝相が悪い子どもの姿にも意味があるのですね。

さらに、そのように動き回るのは、体に寝具がまとわりついて不快感を感じることも理由の一つにあります。

体にタオルケットや毛布がまとわりついていると、寝返りや体温調節をしにくく、無意識でも不快に感じる子どもは全て蹴ってしまうのです。

そこで、重さのある布団や体にまとわりつく素材の寝具は避け、ふわりと体にかかる肌掛けや薄手の羽毛布団を掛けておいてあげましょう。

温かく、軽く快適ですね。ある程度年齢を重ねた子どもであれば、少し寒くなったとき自ら掛けることがしやすいでしょう。

着せすぎない・掛け過ぎないで汗を防ごう

そのような軽いお布団を使用する場合、どうしても心配でパジャマを厚手のものにしたり、手袋や帽子・靴下を履かせたくなってしまいますね。

実際に夜中に子どもの手足を触ると冷たくなっていることがあり、心配になります。

ですがパジャマもあまり分厚い冬用のものは避けてあげましょう。少し気温の上がってきた春は、薄手の長袖・長ズボンのものが最適です。
お布団をどうしても蹴とばしてしまう子どもの場合は、それにスリーパー(パジャマの上から着せるベスト式の防寒着)を着せてあげるのはいかがでしょうか。

汗をかいてしまうほど着せてしまうと、かえって寝冷えが心配です。
パパやママもずっと子どもを見守って眠らないわけにはいきませんね。
汗をかくと体や頭が冷え、寝冷えや風邪、腹痛の原因になることもあります。

着せすぎず、掛け過ぎず、子どもの様子を見ながら調節してあげましょう。

室温の調節に気を付けよう

春の寝室の室温は何度くらいが快適なのでしょうか。
寝室にも暖房器具がある場合は、眠っている間は乾燥を避けるためにもスイッチをオフにしておくことが理想ですね。

室温は春の場合おおよそ23度から26度前後を目安にすると快適だと言われています。
また、湿度は50%から60%を維持するようにしましょう。

夜中から朝方にかけては外気温が下がり室温も寒くなります。暖房器具がある場合は、朝方にスイッチが入るよう、タイマーを設定しておくといいですね。

入浴後、すぐに寝かせると体温があがったままで寝にくいもの

夜はお風呂に入れてすぐに着替えさせ、すぐに寝かせるというご家庭が多いかもしれません。ですが、お風呂の後は体温が上がっているので、眠りにくいものです。

大人も同じように、入浴後少し体温を下げてから眠った方が快適ですね。子どもも一緒です。夜はお忙しいパパやママが多いでしょうから、お風呂の後はすぐに寝かせてしまいたいかと思います。

ですが、通常の体温に戻るまで少し時間を置いてから寝かせてあげることで、寝つき良く早く深く眠れますよ。

また、のどが乾いて途中で目覚めるお子さんも少なくありません。入浴後は水分をしっかり取ること、また、眠っているときに愚図って起きてもすぐに水分補給ができるよう、枕元にマグや水筒を置いておくと、長泣きや目覚めてしまうことなくまたすぐに入眠できるでしょう。

おねしょが心配で、眠る前はあまり水分を採らせない、寝ているときも水分を欲しがっても飲ませないという方もいるでしょう。ですが、ひとは眠っているときも水分が不足しのどが渇きます。

おねしょは、おねしょシーツやバスタオルでカバーし、水分を欲しがったときは飲ませてあげるようにしましょう。そうすることでまた、深くよく眠るようになりますし、汗や体温が引いて快適になるでしょう。

寝冷えに気を付けて快適な春の睡眠を!

春の季節に最適な、寝具とパジャマ、眠るときの環境づくりや水分補給について詳しくご紹介しました。パパやママの快眠は、子どもの快眠によって確保されますね。
子どもがどうしたら朝までぐっすり眠れるか、快適な眠りを持続できるか、ご参考にしていたけますと幸いです。

筆者プロフィール

炭本 まみ

北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。
北海道生まれ北海道育ち。保育士として10年勤務し、今は高校生と中学生を育てるママ。保育士資格・幼稚園教諭免許・発達障害コミュニケーション指導者資格を保有。アウトドア記事や旅行記事、保育士や保護者向けのコラムを執筆中。未だに子育てに行き詰ることはあるものの、子育て記事を執筆しながら、自分自身の子育ても振り返る日々。趣味はキャンプと旅行とカメラ。

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